3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

ユマニチュード

今朝のNHKの『あさイチ』は認知症特集だった。
ユマニチュードという対処方法の実践例だ。
以前にもユマニチュードは『あさイチ』で紹介されていて、それ以来私もできることはやってみている。

といっても、
☆近付いて目を見てゆっくり話す
と、
☆スキンシップをする
と、
☆否定をしない
の3つくらいだけど。

よくある認知症の話で、ご飯を食べたのにまだ食べてないと言う、ってのがあるけれど、ご多分に漏れず、うちの母もときどき、
「ご飯食べさして~」
と言い出すときがある。
ご飯がまだ用意できていないときもあるし、すでに食べ終わったときもあるし、夜中に目覚めて突然、というときもある。

そういうときは、
「お母さんお腹すいたん?じゃあ、おやつでも食べる?」
と返すようにしている。
「食べる~」

栄養補助食品のウエハースやのど飴をひとつふたつ食べさせる。
口の中に何か入ったことで満足するらしく、それ以降はごはんのことは言わなくなってくれる。

お薬も同じで、
「お薬飲まなあかん~」
と言い出すときは、
「もう飲んだけど、じゃあ、サプリメントも飲もうか」
と、ビタミン剤やオルニチンのようなサプリを1粒、2粒飲ませている。
身体にもいいし、一石二鳥。

今の母はおしゃべり自体が難しくなってきているので、同じことを何度も言うこともなくなってきた。
けれど、1、2年前までは、
「今日は同窓会に行かなあかん」
「今日はお坊さんがお参りに来る」
の2つが、何度も何度も繰り返されて大変だった。

当時は、
「今日じゃないよ」
「今日ちゃうって」
「今日と違うんやってば、もう!!」
と、だんだんイライラしてきて、口調もきつくなり、最後には怒鳴ってしまっていた。

今朝の『あさイチ』のユマニチュードで、話題をそらす、というテクニックをやっていた。
それをヒントにするならば、「今日じゃないよ」と否定することは不正解だったんだろうと思う。

同窓会だと言われたら、中学時代や高校時代の思い出や友達の話に話題をそらす。
お坊さんが来ると言われたら、お坊さんに出すお茶菓子の話に話題をそらす。
とにかく、話をそらして注意をほかに向けること。

うまくできるかどうかわからないけれど、タイムマシンがあったら、当時の困っていた自分に、実践してみるように教えてあげたい。