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3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住むアラフォーOL、波野なみ松の、仕事と趣味と母の介護を両立させる日々の記録。

ゴールデンウィークは東京・神奈川へ

週末は実家に帰っているけれども、月曜日から金曜日の祝日は、まるまま好きに使わせてもらっている。
というわけで、今回のゴールデンウィークは三連休。
せっかくの休みなので、彼氏と小旅行に出かけることに。

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1日目。

東京都美術館へ、「生誕300年記念 若冲展」を見に。
若冲ファンである彼氏のリクエストであり、今回の旅のメイン。

2000年に京都で開催された若冲展は、周囲がこぞって出かけたのを尻目に見逃したという気持ちがあるので、今回どうしても動植綵絵が見たかったのだ。

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来場者の数が半端ないことは覚悟していたけれど、想像以上にしんどかったのなんの。
上野公園自体がすごい人で都美にたどり着くまでに疲れ、入るまでに1時間以上待ち、入ってからも人でごった返し。

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そんな状況でさえ、見に来て良かったと思わせる若冲の素晴らしさよ。

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2日目。
これまた彼氏のリクエストで、茅ケ崎にある開高健記念館へ。

歩いて記念館に向かう。
東京から脱出して、茅ヶ崎市内を歩いていると、なんだかほっとした。
町が一気に有機物になったかんじ。

私の中で茅ヶ崎といったら、『湘南爆走族』の江口くんが住んでいた町。
一般的にはサザンなんだそうだ。

「神戸で言うと須磨?」
と言いながら歩いていたら、ふと見ると遠くに富士山が現れた。

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こりゃすごい。
風景の中に普通に富士山が入っていることに感動する。

「須磨に富士山はないからな」

途中、湘南の海が近いので、浜辺へ寄ってみた。

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大荒れである。
さすがにサーファーは出ていなかったけれど、この波の高さも神戸の海にはないものだ。

富士山や波の音に圧倒されつつ、浜辺に出ると砂嵐に吹かれて砂だらけになる。
頭を動かすと砂が落ち、口を動かすとジャリジャリ。

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開口健記念館は閑静な住宅街の中にあって、落ち着いたたたずまい。
ゴールデンウィークの中日とは思えないほど誰もいない。
昨日の上野がうそみたい。
作家の愛した空間がそのまま保存されている館内。

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大阪生まれの作家がなぜ茅ケ崎に居を構えたのか。
実際に訪れてみると、なんとなく理由がわかる気がする。


午後からは、江ノ電に乗って鎌倉へ。
あまりの乗客の多さに、うっかり大仏前で降りそびれ、仕方ないので終点鎌倉駅で降りて鶴岡八幡宮へ。
しかしここでも参詣道のすごい人といったらもう!

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夜は横浜へ。
ヨコハマといえば、クレイジーケンバンド
中華街へ行って、横山剣さんのお母さまのお店、スージーウォンを覗く。
上品で美しいお母さまだった。

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3日目。

宿を川崎にとっていたので、せっかくだから川崎の観光もしてみようと、川崎大師へ。

川崎駅前は、どこにでもあるチェーン店ばかりで本当につまらなかったけれど、さすがに大師付近は歴史を感じさせる風情ある町。
門前にやってくると、なんと猿回しが!!

関西からやってきたというので、もしかして神戸モンキーズ劇場!?
ポーズを取ってくれるキングくん。
かわいい。

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どうやら、川崎大師は太神楽などの大道芸にもご利益があるみたいで、境内では大道芸のパフォーマンスもやっていた。

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本堂では護摩を焚く祈祷をやっていた。
立ち上る炎の柱に、真言を唱え、和太鼓を打ち鳴らす大迫力。
ちょっとしたライブパフォーマンスだ。
今でもこれだけ楽しめるんだもの、昔の人にとって、お寺はエンターテイメントスポットだったのがよくわかる。

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帰りの電車の中で読んでいたのが谷崎潤一郎の『細雪』(中巻)。
折しも、次女の幸子が東京へ旅行に行っていた部分だった。


ほんとうに何と云う目まぐるしい二日間だったろう。僅かな時間にこんなに方々駆けずり廻るなんと云うことは、全く旅先ででもなければ出来ることではない。彼女はそう思うだけで疲労が一層身にこたえた。


そして、


此処にたたずんで松の樹の多い空気の匂いを嗅ぎ、六甲方面の山々を望み、澄んだ空を仰ぐだけでも、阪神間ほど住み心地のよい和やかな土地はないように感じる。それにしてもあのざわざわした、埃っぽい、白ッちゃけた東京と云う所は何と云う厭な都会であろう。東京と此方とでは風の肌触りからして違うと、雪子が口癖のように云うのも尤もである。


と続くので苦笑い。
谷崎だって東京人のくせに、そんなあからさまな。
と思いつつ、ちょっと共感する自分もいる。

一方で、滞在中、三宮駅前で車が突っ込んだ事故のニュースを見た。
「事故も多いし、暴力団もあるし、神戸って怖い所やね~」
というふうにも、思ったり思わなかったり。