3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

福祉用具の業者さんに来てもらった用事、その3

ハイヒールをはくと足が痛むのは当たり前だが、かかとのないペタンコ靴をはくと足が痛む人がいるのをご存じだろうか。

かくいう私がそうなんである。
足首が固いのだ。

整体の先生に初めて足首の固さ指摘されたときは目からウロコが落ちた。
日頃のストレッチで足首の柔軟性を保つのはもちろん重要だけど、そう簡単にはすぐ柔らかくならないので、3センチほどのヒールがある靴のほうが歩きやすい、とわかったのだ。

マイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」に、直立のまま前傾して戻るという有名なダンスがある。

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すごい!!
めっちゃ足首柔らかい!!

そこかい!!とツッこまれそうだけど、これだけ足首が曲がるなんて尋常ではない。
足首に注目してマイケルのダンスを見てみると、ムーンウォークにしろ、ほかのダンスにしろ、足首がクネクネと自由自在に動いているのがよくわかる。
こんなふうに動くなんて、どれだけ訓練を積んでることか!

と、マイケルの話はさておき。


福祉用具の業者さんに来てもらった用事は、エアマット、スロープのほかにもう1つあった。

母の靴である。

今は、外履きの靴と内履きのスリッパの2つで、介護用シューズを使っている。

外履きは、快歩主義のブラックスムースという商品。

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ぱっと見、普通なウオーキングシューズに見えて、実はつま先が大きく開き、脱ぎ履きしやすい構造になっている。
本人の履き心地はもちろんだけど、介護者が履かせやすく、脱がせやすいというのがポイント。

内履きは、‘あゆみ’というシリーズのスリッパ。

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これも履かせやすいので、施設と自宅のそれぞれに色違いを1足ずつ持っている。

ちなみに、購入時のパッケージには、大島渚監督ご愛用の宣伝文句とともに奥様の小山明子さんの写真がついていた。
巨匠大島渚が履いてたのと同じスリッパなら光栄である。

ところが、長らく愛用してきたこのスリッパが、最近よく脱げるようになってきた。

というのも、足首が固くなって曲がらないので、立たせると爪先立ちになってしまう。

柔らかいスリッパは足をホールドせずに外れてしまうのだ。
快歩主義と違って、靴底が柔らかくて、かかとに高さがないためだ。
いくら柔らかい素材だといっても、脱げないようにとマジックテープをきつく留めると、爪先に赤いタコができたり、甲に赤い痕がついたりしてしまう。

そこで、ケアマネさんや療法士さんと相談して、施設で履く内履きを新しい介護シューズに変えよう、という話になった。

新しいものを買うなら、形が丸くて幅が広いものがよい、というのは療法士さんのアドバイス。
業者さんが、それに見合うサンプルを、2つ、持ってきてくれた。

それぞれデザインと、幅が異なる。
幅は3Eのものと5Eのもの。

今日月曜日は療法士さんが来てくれる訪問リハビリの日なので、どちらにするのかは、試し履きをして決めることに。

一つ目の靴がこれ。

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めっちゃかわいい!!!!

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療法士さんとも、「この靴かわいいですよね~」と盛り上がる。
「履いてみてどう?お母さん、痛くない?」
と一応尋ねてみると、
小さな声で、
「いたくない…」
とは答えている。

二つ目がこれ。

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普通。
だけど、幅広の5Eのほうが、足の負担も軽い。
開きやすく、履きやすさはこちらのほうが勝る。
素材の通気性もよさそうだ。
そのうえ、マジックテープで止められるゴムのストラップが二重についていて、フィット感も抜群。

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うーむ、デザインを摂るか、機能性をとるか。

本来なら、本人に決めてもらったらいいのだけど、どっちがいいか尋ねても返事がなかったので、療法士さんと二人で相談して、機能性をとることに。
介護用シューズなんだから当然か。

明日か明後日、花柄の靴は業者さんが引き取りに来るんだけど、返すのが惜しい気がする。
私が履こうかしら。