3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

キチキチの土曜日午前。

今日は再び病院のハシゴ。

たまにタイミングがバッティングすると、神経内科と内科をハシゴすることになる。

それぞれ違う病院だし、両方午前中だけだから、なかなかにハードスケジュールだ。

 

外階段のリフトを降ろすのに介助者が二人は必要なので、病院へ行く際も介護スタッフさんに介助をお願いしている。

階段から降ろした後、車イスがそのまま乗せられる施設の車で母を病院へ送ってもらう。

施設の車に家族は乗れない決まりなので、私と父は家の車で、施設の車を先導しながら走る。

 

神経内科の病院に到着後、私は母に付き添い受診。

普段なら、父は車で寝ているか、病院のカフェでコーヒーを飲んでいるのだけれど、今日は内科の病院へ診察券を入れてきてもらうようにお願いをした。

診察券さえ入れておけば、待合室で待つ時間が格段に早くなるからだ。

 

土曜日の神経内科はたいてい空いているのだけど、今日は格別ガラスキで、到着後5分もかからずに診察室へ。

「ごはんがしっかり食べられるようになったので、体重がずいぶん増えました。39キロをきっていたいた体重が、エンシュアリキッドが出るようになってから、46キロまで増えたんです。このままだと太りすぎそうです。1日1本出てるんでますが、減らしてもらえませんか」

とか、

「ときどき、右上の一点を凝視して目が動かないときがあって、気になります」

など、気になることを先生に話す。

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診察後、再び介護施設のスタッフさんに迎えに来てもらい、母はそのままデイサービスへ。

私は会計待ち。

診察はあっという間だったのに、会計では1時間ほど待った。

 

以前は、診察に待たされ、会計で待たされ、その後、お薬で待たされ、待っている間に母がクタクタになってしまい、調子が悪くなることもしばしばだった。

今は、介護施設が母を病院まで迎えに来てくれて、その後夕方まで預かってくれるので、安心だ。

それも、小規模多機能だからお願いできること。

 

会計が終わったら、急いで次の病院へ行くつもりだったのだけれど、待てど暮らせど父が戻ってこない。

時刻は11時を過ぎた。

早くしないと、午前の診察が終わってしまう。

 

こんなときに限って、私がスマホを家に忘れてきていた。

父の携帯に連絡しようにも、番号がわからない。

 

今日内科で処方箋をもらわなければ、今晩に飲む薬がなかった。

逆流性食道炎の「ネキシウム」という薬がなければ、母は嘔吐してしまう可能性がある。

どうしても今日、内科へ行って、お薬が必要だった。

 

もし11時半になっても父が戻ってこないようだったら、タクシーで内科へ向かおうか。

でも、そうなると、病院から家まで帰るのにも移動手段がない。

帰りは歩いて?

いやいや、歩ける距離じゃない。

それに、内科の近くの処方箋薬局は午前中で閉まってしまう。

午後も開いている薬局まで行くのには、やはり車が必要だった。

 

焦ってあれこれ考えても、時間はいたずらに過ぎていく。

イライラして、文庫本を開いても文章の中身が頭に入ってこない。

 

ああ、こんなことなら、父に頼むんじゃなかった。

神経内科が早く終わったわけだし、診察券を先に入れておこうが関係なかったかもしれない。

内科で待たされたとしても、後がつかえているわけじゃなし、急ぐことなかったのだ。

父を野放しにすると、いつも車の問題で私が苦労する…。

 

そうしているうち、11時20分になって、ひょっこり父が現れた。

 

「もう!どこで何しとったんよ!」

「1時間くらい大丈夫や思て、コーヒー飲んでモーニング食べてきたんや」

「早く内科へ行かんと、午前の診療が終わってしまうやんか!」

「午前中だけやったか?」

「今日は土曜日なんやで!」

 

その後は、一応予定通りに事は運び、今日一日の仕事は無事終えた。

 

診察券を入れておいてくれたおかげで、内科もさほど待たずに済んだ。

父も役に立ってはくれている。の、だけど。

もうちょっと、私に対する配慮をしてくれまいか、と思うのは事実。

やってくれるだけ、マシと思うべきか、はなから頼むのが間違いか。

判断に迷う。