CKBのライブで多文化共生にキスをする。
昨日は神戸チキンジョージで、クレイジーケンバンドの「香港的士 2016」ツアー。
今回は力を入れてチケットを取ったら、なんと最前列。
CKBで最前列が取れたのはこれで二度目。
そのときもやはりチキンジョージだった。
前回はもう10年くらい前の話。
目の前にはギターにキーボードに大活躍のがーちゃんと、よりキレイになった愛子ちゃん。
普段はほとんど見えないトリオ・ザ・ドッグホーンズもよく見える。
もちろん剣さんもすぐそこに!
「福」のネックレスがインチキ臭くてカッコイイ。
やっぱり最前列はいいなぁ。
10年前も、『HONOLULU BBQ』で洞口信也さんにアピールされて握手してもらった記憶があるけど、今回も同じ展開。
お約束に次ぐお約束。
この夏発売のニューアルバムに入る曲以外は、10年前にワープしたようなセットリスト。
リクエストコーナーでは、イスラム系中古車貿易商が主人公の曲『シャリマール』も歌ってくれた。
古参のファンにはうれしい。
東洋一のサウンドマシーンの、素晴らしい演奏を間近で感じて、至福のひととき。
CKB最高!
イイネ!イイネ!イーーネ!!
クレイジーケンバンドに関しては、けっこう友達を誘ったりして、布教活動をしてきた。
そこが、私が好きな他のバンドと違うところ。
というのも、CKBほどファンになるアプローチがさまざまなバンドはないからだ。
元クールスのファンで剣さんについてきた人。
ソウルやファンクやディスコが好きな人。
渋谷系とかサバービアとかレアグルーヴから入ったおしゃれさん。
サングラスにリーゼントな、かつて不良のちょい悪オヤジ。
そして、私のようなサブカル系。
音楽が素晴らしいのはもちろんだけど、剣さんが持っている独特の世界観はやっぱり唯一無二のものだ。
日活アクション映画のようなロマン、昭和な夜の世界、男と女と車と港、いろんな音楽といろんな国籍がミクスチャーされた狂剣世界。
平成のガキンチョが失ったものがそこにある。
故・川勝正幸氏が広めてくれたおかげで、サブカル好きたちがCKBの色気に次々とノックアウトされてきた。
中華街があって、横須賀の米軍基地が近くて、外国人居留地があって、いろんな国の文化が混ざり合い、いろんな人種が行き交う港町横浜。
ィヨコハマが生んだクレイジーケンバンドは、多文化共生を具現化したようなバンドだ。
神戸も同じ港町だけど、横浜のほうがいろんな面でスケールが大きくて、神戸よりずっとカッコイイ。
ところで。
最近、川崎市でヘイトデモに関するニュースが流れていて、ちょうど気になっていた。
川崎って、横浜のお隣じゃないか。
ヘイトデモやヘイトスピーチについてはよく知らないのだけど、ニュースを見ると、彼らはどうやら「多文化共生反対」を主張しているらしい。
はあ???
ロックもソウルもレゲエもR&BもボサノバもEDMも、良い音楽にはジャンルも国境も関係ない。
着物の女も、チマチョゴリの女も、チャイナ服の女も、Tシャツにホットパンツの女も、サリーの女も、いい女だったらそれでいいじゃないか。
かっこいい男もそう。
自分が知らない世界を見せてくれるから、自分と違う文化を持っているから、より魅力的に見えることだってある。
カッコイイ人、素敵なものに国籍は関係ない。
多文化共生反対?????
まったく、どこのダサいお子様が言ってんだい。
大人の粋というのは、懐の深さだよ。
それがわからないまま成人になってしまった子供たちは、ママのお腹に戻って人生をやり直したほうがいい。
でもって、胎教でCKBを聴かせてもらえ。