3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

『シン・ゴジラ』で初めての4DX

秋分の日は雨の中、HAT神戸の109シネマへ『シン・ゴジラ』を見に行った。

夏休み映画なのに、ようやく。

 

www.shin-godzilla.jp

 

これほど出遅れたなら普通の上映では悔しいので、4DXにしてみた。

二人で行けば割引があるペアデイだったので彼氏を誘い、映画料金は一人1,100円、4DX料金はプラス千円。

↓4DXとは何ぞやという方はこちら。

www.109cinemas.net

 

二人とも、初めての4DXにわくわく。

2次元、3次元、4次元と来るわけだから、4DXだと3D上映だと勝手に思っていたら、4DX2D上映だって。

2次元にして4次元?

わけがわからんなー。

 

映画館に入る前に、ほかのお客さんたちがこぞってコインロッカーに荷物を預け始めた。

ミストで水しぶきが飛んだりするので、カバンが濡れないようにするためらしい。

 

「えーっ!そんなに水が飛ぶんですか?」

と、入り口に立っていた係のお兄ちゃんに尋ねてみたら、

ゴジラですので…」

という曖昧なバイト回答。

うーむ、よくわからない。

コインが戻ってくるリターン式のロッカーだし、とりあえず預けておく。

 

コンフェッションで買った飲み物も、揺れでこぼれるのを防止するためといって、大きな紙コップを渡され、カップをすっぽりと二重にする。

そんなに揺れるものなの!?

 

実際、4DXがどれくらいの効果があったか。

カバンが濡れるのを心配した件については、たいしたことはなかった。

来る途中の雨のほうがよっぽど濡れた。

ていうことは、すでに濡れてたので、預ける必要がなかったことに後から気づく。

ま、タダだからいいけど。

 

座席の動きについては、上映前のデモンストレーションは遊園地のライド並みにすごかったけど、『シン・ゴジラ』に関してはたいして関係なかったかもしれない。

逆に、会議のシーンなど「ここで動きは不要では?」というところまで座席が動いていて、苦しい演出もけっこうあった。

客としては4DX料金の元を取りたいし、できるだけたくさん効果を楽しみたいけど、無理やりな4DX演出が内容への集中力を削ぐところがあって、映画には逆効果だった気がする。

 

今後4DXを楽しむなら、一度見て内容がわかっている映画で、頭を空っぽにして楽しめるようなアクション映画がいいだろうな。

シン・ゴジラ』のような情報量の多い映画を、初見で揺れながら見るのは難しい。

 

で、映画の内容はどうだったか。

終了後、非ヲタである彼氏の第一声が、

「マンガやったな」

という一言だった。

 

もちろん、私は、

庵野監督らしいなぁ、エヴァっぽいなぁ」

と思ったものの、彼氏は庵野秀明エヴァも知らないアニメ・マンガ音痴である。

私がヲタクなのもわからないくらい徹底的に無知な人だ。 

その彼氏が、良い意味でも悪い意味でもなく、「マンガ」だと感じたらしい。

ただ、どういう点でそう思ったのか、本人もうまく説明できないようだった。

 

何が「マンガ」なのか引っかかって、『シン・ゴジラ』の感想を検索していたら、「普段からアニメを見なれている人に評価が高い映画」と言っている人がいた。

ドキュメンタリータッチで描かれているから感情移入すべき登場人物がいなかったり、俳優の良さが感じられなかったりする、とも。

なるほどなるほど。

 

試写で映画関係者には不評だったというのもそういう点かもしれない。

アニメ慣れしている人と、慣れてない人とで評価が分かれる映画なのかも。

 

豪華なキャストがたくさん出ていて、

「あ、古田新太! あ、松尾スズキ! え、KREVAってどこに出てたの?」

と、私は出演者探しも楽しかったけれど、演技という意味では有名俳優が出演しなくてもよかったんだろうなと思った。

彼氏なんか、

「あれ本物の政治家が出てなかった?」

とか言い出す始末だから。

それをリアリティがある迫真の演技ととるか、キャストは誰でもよかったのでは、と思うか。

 

ただ、長谷川博己の良さが初めてわかった。

映画のリアリティの邪魔にならない、ほどよい男前。

あまり美しい顔だと、非現実的すぎて「そんな政治家いねーよ」ってなるから。

やっぱり、考えるほどに、この映画には役者の個性がいらなかったんだろうなと思える。

 

劇中で出てくるヤシオリ作戦の名前について、ヤシオリが何かさっぱりわからなかった私。

例によって検索すると、ヤマタノオロチ伝説に出てくるお酒の名前なのだとわかった。

で、ついでに「ヤシオリ作戦ってエヴァヤシマ作戦に似ている」という意見がたくさん出ているのを見かけた。

 

でも…、

ヤシマ作戦って、どんなんだったっけ?

 

もう20年も前に一度見ただけのエヴァ

すっかり忘れてしまったわ。

 

と、思っていたら、昨日の夜お風呂から上がると、つけっぱなしになっていたリビングのテレビから「残酷な天使のテーゼ」が流れてきたではないか!

びっくりして番組表をチェックすると、BSプレミアムで(再?)放送をしているらしい。

偶然!?

それとも私みたいに『シン・ゴジラ』に触発されて!?

昨日はまだ2話目。これから毎週見ようっと。

 

で、エヴァを見ていて気づいたんだけど、石原さとみはアスカとミサトさんを掛け合わせたみたいで、市川実日子はレイとリツコさんを掛け合わせたみたいだ。

宮崎駿といい、押井守といい、なんでアニメ監督って出てくる女性のタイプが似てしまうんだろうね?