3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住むアラフォーOL、波野なみ松の、仕事と趣味と母の介護を両立させる日々の記録。

人間椅子のライブを見ると、日本人でよかったと思う。

リオオリンピックの閉会の日、野田秀樹の舞台『エッグ』に提供された椎名林檎の曲が閉会式で使用されたと聞き、動画を検索した。
出てきたのはニコニコ動画でアップされているNHKの録画。
それ自体は楽しく見たのだけれど、終了間際にひっくり返った。
ラストに、
今上天皇ありがとう」
というメッセージが出たのである。

もちろん、動画をアップした人が出したもの。
いわゆるネトウヨ??
それにしても…。
指摘をせずにはいられなかった。
「何その日本語?!『天皇陛下に感謝し申し上げます』だろっ!?!?!」

まず、ご在位中の陛下を‘今上天皇’と表現するのがおかしい。
何より、敬語を使わないとは何事だろうか。
せめて「ありがとう」に「ございます」をつけろよ!

ちなみに私は愛国者じゃない。
政府や現政権なんてクソくらえだ。
でも、日本語と日本の文化を愛している。

ネトウヨの方は、愛国者というなら正しい日本語を使ってほしい。
それができないなら、日本文学を読め、と言いたい。
たくさん読めばバランスが取れて、右に偏った歪みがとれるだろうから。

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月曜日は、チキンジョージ人間椅子のライブを見に行った。
ライブツアータイトルは「地獄の季節」。

ごりごりのハードロックに、妖しくおどろおどろしい、古式ゆかしい文学的な歌詞が乗る。
ギターのワジーとベースの研ちゃんは着物姿。
ワジーはさながら書道家のごとし、研ちゃんは僧侶の妖怪のごとし(白塗りだからね)、ドラムのノブさんは古き良き任侠のごとし。

どこを取っても和風テイスト。
人間椅子のライブを見ていると、つくづく日本人でよかったなぁ、と噛みしめる。

今回のツアーはレコ発ではないので、昔の名曲もやっていこうという主旨らしい。
私が若い頃大好きだった、『針の山』と『人面瘡』が聴けて大満足。

時は折しもハロウィーンの夜。
一応MCではワジーもそのことに触れていた。
「我々はこのまま出ていってもハロウィーンの仮装だと思われるんじゃないですか」、などなど。

そして、
「日本にはもっと恐ろしいものがやってきます!」
と『なまはげ』という曲の前フリに。

私はハロウィーンは好きだ。
クリスマスと違ってキラキラしないから、西洋外来文化の中でも抵抗感を感じにくい。

でも、ワジーが言うように、古来の日本文化でハロウィーンより楽しいものだってあるはずだ、と思う。

子どもがお菓子をもらって回るなら、地蔵盆がある。
キリストの生誕を祝うなら、お釈迦様の生誕の花祭りだって、もっと祝うべきでは?
愛国者の皆さんには、リオオリンピックの閉会式より、そういう日本の伝統的な祝祭を発掘して、もっと盛り上げる活動をしてほしいなぁ。

そんなことを考えつつ、ライブの帰りに三ノ宮を歩くと、仮装をしたおばけがちらほら見られた。
身体は怪獣で頭は血まみれのミッキーマウスとすれ違ったときには、やっぱハロウィーンっていいものだな、と思わざるをえなかった。