3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

グンカンドリで筋少のライブ

先週火曜日から喉が痛くなり、すっかり風邪をひいてしまった。
とにかく喉がひどい。
リンパ節が腫れているせいで、首が膨らんで太くなっている。
他人からしたら普段とそう変わらないかもしれないけど、本人の感覚では、喉が膨らみ首まで膨張してしまったように感じていた。

例えるなら…、そう、グンカンドリ。
もう、グンカンドリになったような気分。

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ふだん介護で休んでばかりいるので、風邪なんかでこれ以上年休を使うわけにはいかない。
市販のコルゲンの風邪薬を買ってきて、これと根性で治す!と意気込む。
以前、これがよく効いたことがあったからだ。
しかし、このコルゲンて錠剤がアホみたいに大きいのな。
喉が腫れて狭くなっているせいもあって、錠剤が喉の途中に詰まって流れず、一人の部屋で喉を押さえてもがき苦しんだ。

風邪薬で窒息死!
こ、殺す気かっ!

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それでも、コルゲンを飲み続け、意地でも治さねば!と思っていたのは、昨日の土曜日の夜に筋肉少女帯のライブがあるからだった。

土曜日の午前中は、病院に母のお薬のお代わりをもらいに行く日で、ついでだから私自身も診察してもらった。

「火曜日と水曜日は悪寒と関節痛もひどかったんですが、今はそれはなくなりました」
と言うと、医者が、
「そのとき熱は?」
と尋ねた。

「計ってません。熱があってもなくても会社行かないといけないんで」
というと、「そんな!」と呆れられた。
「きっと熱出てたやろね」
と言いながら、医者は聴診器を当てた。
「でも会社行けたくらいの熱ですから」
と言い返す私に、医者の顔には「この減らず口め!」と書いてあった。

抗生物質と喉の炎症を抑える薬と胃薬、発熱時の頓服が出た。
お昼ご飯で薬を飲むと、夕方には嘘のようにグンカンドリほどの喉の腫れがましになっていた。
なんだかんだ言って、先生には感謝だ。

今回は再結成10周年の記念すべきライブ。
最近の筋少は本当に楽しそうにライブをやる。
ファンもみんな目一杯楽しんでいる。
グンカンドリを脱出した私も、思いっきり楽しんだ。

『中2病の神ドロシー』という曲は、筋肉少女帯25周年記念で作られた曲である。
再結成後の曲の中でも特に大好きな曲だ。
記念曲なのに、
「そのバンド、本当はいなかった」
という冒頭で始まる。
そして、
「25年見てたのは自分の心さ」
と言われてしまう。

昨日のライブでも『中2病の神ドロシー』を歌ってくれた。
聞きながら、そういえば私が筋少のファンになってから今年で25年が過ぎていることに気がついた。
私は25年間、私は自分の影を見つめ続けている。
きっとこれから先もずっと。

飛び跳ねて、さんざん踊って、大きな声で叫んで歌って、その帰り道、気付いたら風邪の症状がほとんどなくなっていた。