3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

X.Y.Z.→Aのライブでヘドバンについて考えた。

10月24日火曜日は、オーケンファンの友達と二人で梅田Zeelaへ、X.Y.Z.→Aのライブを見に行った。

f:id:naminonamimatsu:20171027191045j:plain

X.Y.Z.→Aというのはどういうバンドかというと、メンバーはこんなかんじ。(下記はウィキペディアからのコピペ。)

二井原実(ボーカル) LOUDNESS、SLY
橘高文彦(ギター) ex.AROUGE、筋肉少女帯
和佐田達彦(ベース) TOPS、爆風スランプ
ファンキー末吉(ドラム) 爆風スランプ


つまり私たちは、筋肉少女帯のギターである橘高さんを見に行ったというわけ。

筋肉少女帯もものすごく演奏がうまいバンドだけれど、X.Y.Z.→Aもまたすさまじい超絶技巧のバンドで驚いた。

特に橘高さんのギターが、筋少のときよりソロを魅せる仕様になっている。
筋少では橘高さんは「城主」と呼ばれていて、ギタープレイで「城が建つ」と例えられるんだけれど、X.Y.Z.→Aではそれ以上にでっかいお城がド~ン!ド~ン!と築かれていた。
城の規模が違う!

橘高さんだけではなくベースソロもドラムソロも凄まじくて、なるほど各バンドから猛者が集まって来た化け物バンドだ、と今更ながらに思わされる。
ドラムのファンキーさんなんか、顔を真っ赤にしてドラムを叩く様は鬼気迫っていた。
(それをなぜか「ケンタッキーフライドおじさんみたい」と例える二井原さん。カーネルサンダースではなく。)

橘高さんは客席にピックを撒いてくれるのが恒例なんだけど、豆まきのごとき量でも、筋少のライブだと前方にいない限りゲットできない。
この日はハコも小さかったので、私も友達もピックをもらえて大満足。

f:id:naminonamimatsu:20171029120542j:plain

気をつけよう、加齢とヘビーメタル

橘高さん以外のメンバーは2020年には赤いチャンチャンコなんだそうだ。

ファンキーさんといえば、私のような中国語学習者にとっては有名な人だ。
国語学習の本も出されているし、北京在住でアジア全域で活躍されている。
おそらく今も日本と中国を行ったり来たりされているのだろう。
移動距離が長いのって、一番体力が奪われるパターン。
それでいてこのパワフルなドラム。
このケンタッキーフライドおじさんはどんだけアスリートなの!?

人間って加齢とともに声が低くなるはずなのに、二井原さんの声も相変わらずのハイトーン。
声量だってハンパない。

ミュージシャンは体力勝負なところがありそうだから、ある一定の年齢をピークに能力が落ちそうな気がしていたけれど、どうやら逆みたいだ。
年齢を重ねるごとにうまくなるものなの!?と驚いてしまう。

老いて益々盛ん…って、三国志黄忠かよ!


だがしかし。

一方、ステージと違って客席は…。


私自身は胃腸の不調がまだ続いていて、お腹を押さえながら目を瞑ってヘッドバンキングをしているようなテイタラク。
頭を振るから余計に気分が悪くなるのか、オールスタンディングで貧血を起こしているのか、食べてないから血糖値が下がっているのか…。
理由はわからないけれど、気分が悪いのを耐えながらライブを楽しんでいた。


筋肉少女帯もたいがい男性客の多いバンドだけれど、X.Y.Z.→Aはそれ以上。
いやそれも、年齢が筋少よりも10歳は年上。
偶然かもしれなけど、私の周りにいたのが年配の男性ばかりで、手を挙げるごと、頭を振るごとに加齢臭が漂ってくる気がした。


まだ30代半ばの友達が、
ヘビーメタルなのに年齢層高めって珍しいよね」
と言うので、
ヘビーメタルだからだよ!若者はヘビメタなんて聴かないんだよ!」
と私は反論。
10代20代のお客さんがやってくる筋少のほうが特異なんだと私は思う。


それで思い出したのが、数年前に何かの雑誌で読んだ「モーターヘッドのライブで脳出血」という記事のことだ。

kenko100.jp

あり得るあり得る!
絶対日本でもあるって、これ!!


私はもともと側弯症で骨が歪んでいるから、ヘッドバンキングをするとすぐに頚椎がずれてしまう。
自覚しているから、ほどほどに、自制しながらやってる。
(そもそも、本気でヘドバンしてたらステージが見られなくなるから好きじゃないってのもあるし。)

けれど、普段ライブ慣れしていないおじさんが、「久々に」「煽られて」「調子に乗って」やっちゃうと、かなり危険なんじゃないか。


うちの父は2回脳梗塞をやって週3回リハビリに通っているけれど、そこのリハビリで友達になった人のほとんどが脳梗塞脳出血だと言っていた。
太く短くロックに生きる!っていうのは理想だけど、現実は助かっちゃってリハビリ通いながら老後を長らえてしまうんだよ。

ロックと健康を考える、だなんて。
高齢社会ともなると、とんでもない時代になってしまった。