3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

爆発!電子レンジ族

3日の午後に実家をあとにして、5日金曜日の夜に戻った。
空けたのはたった1日半である。
なのに、戻ってきてギャーと叫ぶことが3つあった。

 

ひとつ目は、キッチンテーブルの椅子の上と床下に、カップスープの黄色い粉がこぼれていたこと。
一目瞭然、父がスープを入れようとしてこぼし、粉を周囲にぶちまけ、そのまま片付けなかったのだ。

 

ふたつ目は、お皿を出そうと食器棚を見ると、汚れたままのお皿が入っていたこと。
これまでも、父はよく鍋を洗わずに棚にしまう癖があった。
ただし、ギトギトの油に汚れたフライパンとかではなく、インスタントラーメンを茹でたあとの片手鍋などで、父本人は「洗わなくてもキレイ」と思っているらしく、注意しても態度を改めない。
しかし、汚れたお皿は初めてである。
お醤油がまだ入っているような小皿が食器棚に戻されているなんて、これまでになかったことだ。

 

みっつ目は、キッチンからリビングの床にかけて、緑色の液体がこぼれたまま跡になってこびりついていた。
しずくがこぼれた、というレベルではない。
しかも、拭きもしないで液体がこぼれた上を歩いているから、被害は甚大である。

 


父を問いただす

これらの事件について当然父に尋ねたけれど、
「覚えがないなぁ」
とシラを切る。
父の性格からして、嘘をついたりごまかしたりしていないのはわかっているけれど、父以外に犯人はいないのである。

どうせ、お酒を飲んで酔っぱらって、分別のつかないことをした挙げ句、覚えていないだけだ。


そして私は、もぉ〜、もぉ〜、と牛のごとく唸り声をあげながら後始末をするしかない。

床掃除をしていると、父が、
「思い出した!」
と言ってきた。
みっつ目の犯罪には心当たりがあると言う。


事の顛末

コンビニで買ってきた紙パックの青汁を飲もうと冷蔵庫から出したが、冷たいのは嫌なので電子レンジで温めたのだそうだ。
青汁といっても、伊藤園の野菜ジュースみたいなやつだ。(下記参照)

 

チンして取り出し、キッチンからリビングへ。
1分間も温めたのに、あまり温かくない。
中身も少ない。
見ると、底に穴が開いていて床にこぼれていた。

 

電子レンジからキッチンを横断し、リビングのソファまで、穴の開いた青汁を持って、足を引きずりながら歩いたわけで、そりゃ床一面が青汁だらけになるわけだよ。

トホホ…。


何でも電子レンジで温めちゃダメ!!

そもそも、青汁をホットで飲もうとするか?
いやそれ以前に、紙パックを電子レンジにかけるなんてありえない。

 

これまでも、父の危険な電子レンジの使い方が気にはなっていた。

 

レトルトカレーを電子レンジに入れているのを見たときはビックリして、
「やめて!!爆発する!!」
と止めたのだけど、
「ちゃんと見とうから大丈夫や」
と言う。
温めている様子を見ていて、袋が膨らんできたら取り出したらいい、というのだ。
確かに、そのやり方でちゃんとカレーをつくっていたけれど、危なっかしくてしょうがない。

 

コンビニで買ってくる餃子やたこ焼きなどの冷凍食品についても、端のほうに点線で「ここまで切り目を入れる」と指示してあるにもかかわらず、そのまま温めてしまう。

 

父はパッケージの説明なんて読みはしないのだ。
「500wで何分間」というのも「袋から出して」というのも無視。

老眼だから読めない、というのが言い訳だけど、眼鏡かけりゃいいだけだ。
結局、面倒くさいから、なんでも自己流で温める。
切れ目なんて入れなくても、袋が勝手に破れてくれるらしい。
…いやそれ、爆発してるんやって…。

 

電子レンジは便利だけれど、いつかエライことにならないか。
いくら言っても聞く耳を持たないということ自体が、棺桶に足を突っ込んでいる。