3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

今日がいつなのかわからない日々

産科の病院には、結局18日間入院した。

通常は5日で退院するので、想定外のロングステイとなった。

 

赤ちゃんのことは何もかもわからないことだらけで、病院にいたからこそ、ちょっとしたことでも看護師さんや助産師さんに相談することができたし、毎日小児科医の診察と説明があったので安心できた。

しょっちゅうクシャミをするけれど寒いのではないか、とか、ずっと右目だけ目やにが出ているけど大丈夫か、とか、睾丸の下の皮膚がめくれているけれど痛くないか、などなど。

「退院後は、どんなことでも気軽に電話で相談してもらったらいいですからね」

と看護師さんたちは言ってくれたけれど、クシャミや目やにみたいなことで、いちいち電話をかけられない。

だから、病院にいて雑談の中であれこれ話が聞けたことはラッキーだったと思う。

逆に、たった5日で赤ちゃんと二人きりの生活にさせられたら、どんなに不安だっただろう。

 

寝なくても大丈夫だなんて

「やっと家に帰れますね」

と看護師さんたちは言ってくれたけれど、入院中に引っ越しをしたので、新居は「帰る」という感覚ではなかった。

今日で6日目になるけれど、まだ仮住まいのような心持ちだ。

その理由は不慣れさや身の回り品がまだ段ボールから出てない不自由さだけではなくて、3時間おきに授乳する朝も昼も関係ない生活リズムのせいが大きい。

1日の区切りがあいまいなうえ、ずっと家の中に閉じこもっていると、今日がいつなのか何曜日なのかわからなくなってくる。

 

授乳の合間に1時間くらいの睡眠を3回くらい取れるかどうかという日々。

母乳を飲ませたり搾乳したりするためにずっと自分の胸を見ているので、首がおかしくなったり肩がこったりで、とうとう喉が赤く腫れてしまった。

でも、その程度である。

たった3時間前後の睡眠で20日間以上過ごしてて、それでも元気でいられるなんて。

少し睡眠不足が続いただけですぐ風邪をひいて寝込んでしまっていた私なのに、こんなこと考えられない!

自分でも驚いたことに、ほんの小1時間でも眠れればずいぶんスッキリ回復する。

授乳時間に起きられるようにスマホで目覚ましをかけていても、それまでにハッとなって赤ちゃんが気になり起きてしまう。

きっと、子供を産んだ母親特有のホルモンか何かで身体がそうなっているんだろう。

 

それでも、眠い…。

あれこれ、山ほど出来事があって、できれば記録を残しておきたいと思うけれど、ブログを書いてる時間があるなら眠りたい…。

今は、育児記録を書いておくだけで精一杯。


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そうそう、この育児記録をつけているノートは、いわゆる「神戸ノート」である。


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同じ兵庫県でも播州で育った私は、子供時代、普通にジャポニカコクヨなどのノートを使っていた。

まあそれが全国的に当たり前だと思う。

ところが、神戸の子供たちだけは、昔から現在にいたるまで、神戸ノートという地域限定のノートを使っている。

それが当然だと思っているから、神戸の人たちは恐ろしい。

それを知ったとき衝撃を受けて、大人のくせに面白がって神戸ノートを購入したものの、使い道がなくて新品のまま置いていたのだった。

ここにきて使い道ができ、陽の目を見た神戸ノート。

まだ赤ん坊のうちの息子も、あと7年もすれば神戸ノートを使うようになる。

そう思うと感慨深い。