3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、趣味と母の介護と育児に追われる日々の記録。

お宮参りとファミリア

先週の土曜日は、サトイモのお宮参りに行ってきた。

本来なら生後30日で行くものなのだけれど、早産のサトイモはすべてが1ヶ月遅れだ。

 

お宮は湊川神社にした。地元では楠公さんの名で親しまれている神社で、神戸三社といって、神戸を代表する大きな神社のひとつだ。

神戸三社は、

の3つである。

 

三社のうちどれにしようか迷ったけど、サトイモは男の子なので、楠木正成公のような武将にあやかるのもいいかと思い、楠公さんを選んだ。

 

なーんて言いつつ、実はこれまで、楠木正成がどういう人か全く知らずに楠公さんにお参りしていた。

今回お参りにあたって、初めてネットで調べてみた。

 

そっかー、智謀にたけた軍略家だったのね。

三国志好きにとっては、孔明と比べられるなんて最上級の誉め言葉。

忠義の人というのはあんまり見習ってほしくないけれど(社畜にはなってほしくないし)、楠公さんみたいな知略でもって、大きな敵にも知恵で立ち向かえる子になってほしい。

 

晴れ着をどうするか

お宮参りのときには赤ちゃんに晴れ着を着せるらしい。

出産前、ベビーグッズの中にお宮参り用の衣装レンタルが載っていて、夫にどうしようか尋ねると、

「今どきそんな着物なんか着せへんで。そんなんするん田舎モンだけや

というので、そんなものかなぁ、と思っていた。

 

子供のいる友達にきいてみると、今はベビードレスを着るものらしい。

でも、お宮参りのためだけにベビードレスを買うのもなぁ…。

しかも、女の子ならまだしも、男の子にあんなヒラヒラのベビードレスって、なんだかなぁ…。

 

いろいろ迷った挙げ句、夫がファミリアでベビードレス風の2wayオールを買ってきてくれた。

 

派手すぎない、けれどきちんと見えるもので、お宮参りだけでなく、よそゆき着として使えそうだ。

 

私たち親はというと、夫は会社に行くのと同じスーツ姿、でもノーネクタイ、私はきちんと感のあるワンピース、でもジャケットではなくカーディガン、という、ややカジュアルな服装だった。

 

ところが。

 

湊川神社社務所に入り、祈祷受付をしようとすると、すでに2組の先客が待機していた。

どちらも、両方のおじいちゃんおばあちゃんも揃って、全員がフォーマル、赤ちゃんも着物の掛け着をしている。

 

さらに、受付の手続きの様子を見ていると、ご祈祷の初穂料を納めるのに、ちゃんと水引のついた熨斗紙に包んで用意していた。

もちろん、うちはそんなことまで考えも及ばなかったので、お札は裸である。(ちなみに初穂料は1万円から。)

 

この日は結婚式があったため、本殿が空くまで少し待たされる形になったのだけれど、それまでにもう一組増えて、私たちを含めて計4人の赤ちゃんが祈祷してもらうことになった。


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待ち合わせ所で待っていると、お互いによその家族が気になってしまう。

ていうか、付き添いは夫婦二人きりで、礼装ではなく、赤ちゃんも晴れ着じゃないのはうちだけ。

しかも親が年寄り。

明らかに浮きまくっている。


「みんな着物着てるやん。誰よ、そんなんするん田舎モンだけやって言うたん!」

と、冗談のつもりで言ってから、失言に気がついた。

隣のご夫婦に聞こえていたらしく、ジロリとにらまれてしまった。

 

ご祈祷

時間が来ると、順番に並ばされて本殿へ案内された。

初めて入る本殿は、天井画がすばらしい。


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ゆっくり見たかったけれど、儀式はトントン進んでいく。

百人一首から抜け出てきたような顔立ちの巫女さんが舞う。

神主さんが祝詞をあげる。

最後はベビーベッドみたいなところにそれぞれ赤ちゃんを寝かせて、お祓いをしてもらった。


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抱っこしているうちはいいけれど、置くと泣き出すサトイモ

案の定、お祓いの最中にフニャフニャ泣き出してしまった。

身体が小さいぶん、声も小さいのが救い。

 

4人の赤ちゃんの中で、サトイモは1番早く生まれているのに1番小さかった。(誕生日と名前を読み上げるのでわかるのだ。)

しかも晴れ着を着てない。

 

そんな風に、私が少しひがみっぽく言うと、夫は、

「ほかの赤ちゃんの顔見た? 3人ともブっサイクばっかりやったな。サトイモが1番可愛かったわ」

と。

なんとまあ、親バカなことか。

 

やっぱりファミリアか

本殿を出るときに、御神酒を一口と、撤饌の紙袋をもらった。

帰ってから開けてみると、御守りとお食い初め用品が入っていた。

歯がため石やお砂糖、お塩、お米に加えて、スプーンなどのセットと前掛けだ。


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やっぱりこれもファミリア。

 

赤ん坊が出来て何が驚いたって、神戸におけるファミリアの勢いだ。

同じ兵庫県でも播州で生まれ育った私には、ファミリアの印象は薄い。

日本の高級子供服といえばミキハウスだった気がする。

さすが地元というか、病院で退院時にもらった記念品もファミリアだったし、お友達からもらうお祝いもファミリアが主流だ。

これは神戸ならではの現象なのか、それともあのつまらなかった朝ドラ『べっぴんさん』以降の風潮なのか…。

ちなみに、『べっぴんさん』はヒロインにイライラしすぎて途中で見るのをやめてしまった。神戸が舞台だから期待してたのになぁ。

 

勤め先を自慢したがるオヤジには反吐が出る

ファミリアといえば、こんな思い出がある。

大学時代に、女友達と二人でカリフォルニア旅行に行った。

帰りの飛行機では3列並びの席だった。

私たち二人、プラス、ビジネスマンのおじさん。

 

旅行を終えても女子大生の話題は尽きず、機内でも私たちはひっきりなしにしゃべりっぱなしだった。

会話から西宮の大学生だと知ったからか、隣のおじさんが話しかけてきた。

 

「私の会社、どこだと思いますか?」

 

知らんがな!

と一蹴したかったけれど、

「ちょっとわかりません」

ととどめておいた。

見知らぬオッサンの会社に何の興味があろうか。

迷惑そうに返答しているのに、

「神戸で有名な会社ですよ」

としつこい。

「知らないと思います」

「絶対知ってるって。阪神間のお嬢さんなら、皆さんなじみがあると思いますよ」

「いえ、知らないと思います」

 

私は播州人だし、友達も近江人だ。

近畿圏ではあっても、阪神間ではないから、微妙に文化が違う。

私たちがいくらそっけなく答えても、おじさんはしつこい。

 

「聞いたら『あー!』ってなると思いますよ」

「いえ、ならないかもしれませんけど…」

「実はね、…ファミリアなんです!」

 

へぇぇ…。

 

きっと、愛社精神に溢れた人なんだろう。

けど、そのおじさんのせいでファミリアの印象は最悪になった。

 

最近話題の悪質タックル問題で、広報担当者が日大ブランドは「落ちません」と言ってさらに印象を悪くしてたけど、それに匹敵。

自分の発言が相手にどんな印象を与えてるかちゃんと気を付けなきゃ。

 

そんなこんなで印象が悪かったファミリアだけど、今こうやって赤ん坊に製品を使ってみると、さすがにモノは良い。

と、一応フォローはしておこう。