3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

地震と連絡

一人で育児をしていると困るのが、朝のゴミ出しである。

角を曲がった先のゴミ取集所まで行かないといけないので、サトイモを置いていくかどうか迷うのだ。

ぐっすり眠っていてくれたらいいけれど、眠りが浅くて泣き出してしまったらどうしよう、と思案する。

 

月曜日の朝はプラスチックゴミの日だった。

先週は量が少なかったから見送った。

そのせいで、今週はもう袋がパンパン。

絶対に捨てないと!と意気込んでいたのに、こんな日に限ってサトイモが朝からグズる。

ふにゃふにゃ言って、ほっておくと泣き出す。

抱くとピタリとやむ。

仕方ないので、抱っこ紐で抱いてゴミ出しに行った。

 

せっかく装着したので、抱っこしたまま家事を済ませよう、とそのまま洗濯物干しをすることにした。

雨の予報なので浴室乾燥だ。

洗濯物をかがんで籠から取るときにサトイモが落下しないように気をつけながら(抱っこ紐からの転落事故が一番怖い)、サクサクと干していく。

調子よくやっていると、リビングで変な音が鳴っているのが聞こえてきた。

すでに浴室乾燥のスイッチを入れていたので音がうるさく、鳴っているのが何の音なのかよくわからなかったが、スマホだというのはわかった。

 

で、次の瞬間、ぐらぐらと揺れた。

 

やばい、地震だっ!!

 

何かの下に隠れないといけないことはわかってたけど、とっさに隠れられる場所が思いつかない。(あとから思えば、正解はリビングのテーブルの下だ。)

とりあえず浴室を出る。

オロオロして、そのまま玄関を出た。

 

その時点で揺れは収まっていたけれど、これが余震であとから本震が来る場合もあると思ったので、しばらく共用部分の廊下にいた。

上の階に住んでいるらしいよその赤ちゃんが泣き叫ぶ声が聞こえていた。

一方サトイモは抱っこ紐の中ですやすや。

 

運よく抱っこ紐でサトイモを抱いていたので、それほどパニクらないで済んだ。

これがちょっとでも離れていたとしたら、どれだけ肝を潰しただろう。

 

部屋に戻っても、サトイモはしばらく抱っこ紐で抱いたまま、テレビを見ながら夫とLINEで連絡を取り合った。

夫は出勤途中で、西宮で電車が止まってしまったとのこと。

車内に閉じ込められるかと思いきや、ちょうどホームに着いたところだったらしくて、すぐに降りられたらしい。

けれど、中途半端な西宮駅で降りたところで、会社へ行くことはできず、家に戻ることもできず。

「帰宅難民とか、情報で知っとってもたいしたことないやろうとナメとった。いざ自分がなってみたら、どんだけしんどいかようわかったわ」

阪神淡路大震災のときはすぐには家族と連絡が取れなかったから、こうやってすぐにやり取りができることに安堵した。

 

スマホを酷使?!

 

その後、何人かの知人と安否確認のような連絡を取り合った。

それほど酷使したつもりはないのだけれど、スマホを使っているうちに、だんだん操作性が悪くなってきた。

夕方くらいから、電源キーが反応しなくなってきて、ちょっとさわると画面に音量コントロール画面が表示されるようになった。

 

なんとかしようと設定をいじっていたら、システムのアップデートがあったのでやってみたら、そこから完全におかしくなってしまった。

やってはいけないことをやっちまったらしい。

セーフモードになったまま、再起動できなくなってしまったのである。

 

セーフモードだと、インストールしたアプリが全く表示されない。

SNSが全滅。

FacebookTwitterもLINEも使えない。

前者はPCからでも起動できるけれど、LINEはこういうとき困る。

 

どうしよう!!夫と連絡が取れない!!

と焦ったけれど、ふと、メールという基本機能が生きていることに気が付いた。

そうか、メールすればいいんだ。

というか、逆に普段、どれだけメールという連絡手段から遠ざかっているかに改めて気付いた。

もちろん、電話という手段だってあるんだし。

 

ひとつのことにこだわらず、普段から代替手段を何か考えておくというのが重要かもしれない。

くしくもそれが、地震のときだというのが皮肉だった。

交通にしてもインフラにしても、普段使っているものが使えなくなった場合どうするか。

 

というわけで、このブログは久しぶりにスマホじゃなくてPCを使って書いている。

今日はこれからソフトバンクショップへお出かけだ。

 

もちろんサトイモは抱っこ紐で抱いて。

雨が降りませんように。

 

 

※雨は降ったけど、予告どおりソフトバンクショップに行って、スマホは無事復旧しました!