3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

祝!!ザ・カセットテープ・ミュージック受賞!!

相変わらずの猛暑のため、サトイモと二人で家に引きこもっている。
友達が遊びに来てくれたり、給湯器が壊れて業者を呼んだり、毎日何かあるから退屈な日々ではないけれど、多くの時間は何事もなく過ぎていく。
何事もないからこそ、サトイモの笑い声のバリエーションが増えたなぁとか、泣き声のボリュームが大きくなったなぁとか、指でものをつまむのが上手くなったなぁ、などと小さな変化に気づける利点もある。

けれど、娯楽といったらもっぱらテレビだ。
昭和生まれなので、ネットよりは断然テレビを見てしまう。
ハードディスクは常にフル稼働。
録画しても録画してもどんどん消費する。

とうとう、これまで全然興味がなかった韓流ドラマを見始めた。
平日の昼間、毎日放送している韓流ドラマのなんと多いことか。
1話から始まるものがあれば手当たり次第に見ているけれど、どれも日本のドラマより面白い。
日中韓の中で俳優さんの顔だちの美しさは韓国が一番だし、今更だけど、中高年女性が韓流にはまる気持ちがよくわかる。
こうやってオバチャン化が加速度的に進んでいくんだなぁ。

3か月を実感したのは1クール

出産が3月末だったので、サトイモが満何か月になるのかの期間を数えやすい。
特に3か月ごとの単位はわかりやすく、4、5、6月で3か月。
企業でいうと第一四半期、テレビでいうと1クール。

だから、サトイモが満3か月になったのを一番実感したのは、4月に始まったアニメが終了したときだった。
特に、『銀河英雄伝説 Die Neue These』が終わったときには、「そうか、もう3カ月が過ぎたのか…」としみじみした。

gineiden-anime.com

出産後入院していたとき、朝も夜も関係なく3時間ごとに授乳していた。
最初のうちサトイモは新生児治療室に入っていたので、3時間おきにそこまで行かないといけなかった。
新生児治療室から自分の病室に戻り、お腹が空いたのでおやつをもぐもぐしながらテレビをつけた。

すると偶然にも、『銀河英雄伝説 Die Neue These』のオープニングが流れた。
第2話がちょうど始まったところだった。
しかも第2話は一番好きなエピソードである「アスターテ会戦」!

新しいクールが始まる前にはどんなアニメを放送するかチェックをしていたけれど、3月末はそれどころではなく、銀英伝の新しいアニメが始まることすら知らなかった。

夜中に起きててよかった!

うれしかったなぁ。
入院中のやることといったら、授乳と食事と睡眠くらいのものだったので、そこで見た銀英伝は心の栄養になった。

その『銀河英雄伝説 Die Neue These』が中途半端なところで終了してしまってすごく残念だったけれど、今クールでは『深夜!天才バカボン』を楽しみに見ているし、8月からは『進撃の巨人』も始まった。

『深夜!天才バカボン』が終わったら、サトイモは生後6か月になるってことだ。

期間の長さ、曜日の感覚、日々のサイクルなど、テレビ番組がカレンダー代わりになっている。
そうでもなかったら、毎日家に閉じこもってるので日付や曜日の感覚が狂ってしまう。


世紀の大発見!『ザ・カセットテープ・ミュージック』

もう一つ、夜中に偶然テレビをつけて発見した番組がある。

『ザ・カセットテープ・ミュージック』だ。

www.twellv.co.jp


BS12なんていう、まっとうな社会人だと存在すら知らないような局の、しかも深夜にやっている番組だ。
出演者はマキタスポーツと、音楽評論家スージー鈴木、それと主に元アイドリング!!!の女の子が不定期で出ている。
これが抜群に面白くて、今、アニメよりも韓流ドラマよりも、私が一番楽しみにしているのがこの番組だったりする。

毎回、テーマ別に80年代の邦楽を取り上げて、その良さについて二人があれこれと評論したり思い出語りをする。
マキタスポーツのおしゃべりが上手なのは芸人さんだから当たり前なんだけど、スージー鈴木という人がそこはかとない可笑しみがあって、飾らないおしゃべりにはまってしまう。
評論の内容も、「日本三大ブルース・スプリングスティーン佐野元春尾崎豊浜田省吾)」とか、「ミファミレドはエモい」とか、「キャロルの評価が永ちゃんに偏りすぎていませんか」とか、「なるほど!」かつ「そんなことが!」という驚きに満ちている。

同世代で音楽好きな友人に、
「コード進行やメロディの分析もしていて面白い番組なんだよ」
と、この番組を紹介したら、
「『関ジャム』みたいなのかな? 『関ジャム』は楽しみに見てるのよ~」
と言われてしまった。

www.tv-asahi.co.jp


なるほど『関ジャム』でも音楽分析をやっている。
でも、『関ジャム』が陽の当たる表玄関、『ザ・カセットテープ・ミュージック』は地下室の倉庫の隅っこというほど差がある。
メジャーvsアンダーグラウンド
圧倒的に地下倉庫のほうを好む超マニアックな自分の性を思い知った。

マキタスポーツは冒頭に、
「深夜のおじさんの解放区、『ザ・カセットテープ・ミュージック』の時間がやってまいりました」
といいつつ、
「奥さん!」
と呼びかけてくる。
こんな番組を楽しみに見てる“奥さん”は私くらいなもんだろう。
てことは、これは私に呼びかけてるんだな~、と勝手に思っていた。

ところが昨日の放送で、『ザ・カセットテープ・ミュージック』が第8回衛星放送協会オリジナル番組アワードバラエティ番組部門最優秀賞を受賞したと発表されていた。
この番組がめちゃくちゃ面白いと思っていたのは私だけじゃなかったんだぁ。こりゃ失礼しましたww

ところで先週から、『dele/ディーリー』というドラマも見ている。

dele.life

国を問わず外国のドラマなら少々変なところがあっても「外国だしな」と許せるんだけれど、日本のドラマはちょっとでも不自然だと気になって冷めてしまいがち。
『dele/ディーリー』はまだ2話目だけれど、菅田将暉山田孝之の演技に引き込まれて、今後もちょっと楽しみ。珍しく日本のドラマにはまりそう。
金曜日の深夜が充実してしまった。