3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、趣味と母の介護と育児に追われる日々の記録。

幼児教育と自分の教育

最初に考えさせられたのは整体の先生の話からだった。

「幼児教育とかしないの?」
「え~?まだ1歳になったとこですよ?」
「うちの上の子行ってたよ。七田式って聞いたことない?」
「全然知らないっす」
「フラッシュカード見せるやつ、知らん?」
「いやぁ、まったく」
「効果あったんちゃうかなと思うよ。成績良かったもん」

先生の娘さんは、現在司法試験を目指して大学院で勉強中だ。
言われるとおり、効果があるのかも。

その話を聞いてから、幼児教育が気になってきた。

児童館に来ているお母さんたちに話を聞いてみると、まだ1、2歳の子たちでも、スイミングスクールだの体操教室だのリトミックだの、何かしらの習い事に通っている。
3歳なのにもう自分で絵本を音読ができる子がいて、その子のお母さんに、
「Mちゃんは本好きでうらやましいわ。どうやったらあんなに本が好きな子になったの?」
と尋ねたら、
「うちはテレビを一切見せないから、あの子の娯楽は絵本だけなのよ」
というなかなか厳しいハードルを突き付けられたものの、
「あと、ベビーくもんをやってたのが大きかったかも」
とこれまた情報をもらった。

ベビーくもん!
そんなのがあるのも知らなかった。

それ以降、七田式の資料を取り寄せ、ベビーくもんのお試しに申し込み(昨日体験に行ってきた)、ついでにしつこくDMがやってくるこどもチャレンジにまで入会してしまった。

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あれこれやりすぎな気もするけれど、夫に相談すると、
「やらんで後悔するより、やって無駄やったと思うほうがマシちゃう?」
と言われ、もっともだと思った。
お金がもったいなかったと後悔するより、大切な幼児期に何もしてやれなかったと悔やむほうがつらい。

学校のお勉強がよくできるとか、将来いい大学に行ってほしいからとかそんなんじゃない。
そりゃあ学歴がいいに越したことはないけど、肩書ではなくて本当の意味で賢い子に育ってほしい。

どんな物語でも、頭がよくて賢い主人公が困難を乗り越えていく。(…ドラゴンボールとワンピースは違うか。)

筋肉少女帯の曲に、『香菜、頭をよくしてあげよう』という曲がある。
男は好きな女の子香菜を図書館や映画館に連れて行って、本や映画を教える。
「いつか恋も終わりが来るのだから 一人ででも生きていけるように」と男は歌う。

子どもができて気づいたことのひとつに、「多くのラブソングは親から子への愛情の歌としても成立する」ということがある。(特にオーケンの歌詞は多い気がする。)
『香菜~』については本当にそうで、いつもサトイモに対して「一人ででも生きていけるように、頭をよくしてあげなきゃ」と思う。

最近、東大の入学式での上野千鶴子先生の祝辞がネット上で話題になっていた。
賛否両論あるみたいだけど、私は素晴らしい祝辞だと感動して読んだ。
うちの子が東大に入るなんて夢のまた夢だけれど、もしサトイモが将来いい大学に入れたとしたら、それは両親がそろっていて経済的に困っていなくて、赤ちゃんの頃から教育を受けているような比較的「恵まれた環境」のおかげと言えるかもしれない。
上野先生が言うように、「恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使って」くれる人になってくれたらいいなぁと思う。

…恵まれた能力が身に着いたら、って前提だけど。

そんなことを考えること自体が親バカだ、と笑われそうだ。


最近のサトイモ成長記録

でも、そんな親バカになってしまうほど、ここ数日のサトイモの成長が著しい。

ついこのあいだ手を叩いて「パチパチ」できるようになったと思ったら、一昨日からさよならのときに「バイバイ」と手を振れるようになった。
ソファやテーブルの上に自分で登れるようになった。
ぬいぐるみにオモチャの野菜を食べさせたり、オモチャの歯ブラシで口をこすったりできるようになった。
プルオーバーの服を脱ぐとき、腕を脱がせてあげたら、頭を抜くのは自分でやるようになった。
お風呂で湯船につかっているとき、手でお湯のしぶきをかけてくるようになった。
テレビの後ろのコードを引っ張ったり、使用済みのオムツをいじったり、私が「ダメ!」と言うことをわざとやって、こちらの様子を伺いながら怒られるのを待っていて、こちらが慌てて注意すると声をあげて喜ぶようになった。

昨日できなかったことが今日できる。
昨日しなかったことを今日からするようになる。

夫は一日おきに帰って来るのだけれど、
「一昨日と全然違う!」
と驚いている。

それくらいすごいスピード。

…そこまでできても、まだ立って歩かない。
この子はいつまでハイハイするつもりなんだろう。

早く歩いてくれないかなぁ、と楽しみにする反面、この調子で勝手に歩き回られたらどんなに大変か、と思いやられる。


着付け教室開始!

歩き回らないうちに、ということで、この4月から私はとうとう着付け教室に通い始めた。

近くに「子連れOK」という教室を見つけたからだ。

サトイモは最初だけ遠慮がちだったものの、数分もしたら教室の中を我が物顔でハイハイしてまわっている。
先生の説明を聞きつつ、自分でやってみつつ、かつ、サトイモから目を離さず、となかなかハンディがあるものの、なんとか2回目が終わった。

サトイモにまとわりつかれて練習にならない場面もある。
「洗える着物だから大丈夫ですよ」と先生は言うものの、お借りしている着物によだれをつけられないかヒヤヒヤものだ。

教室に通い始めたのは喪服を自分で着るのが目的だったけれど、先生から、
「七五三や入園・入学式にも着られますよ」
と言われ、気分も明るくなった。

そういえば、私の小学校入学式の写真では、母は着物を着ていたっけ。

母が私のためにと購入していた着物。
私は「いい迷惑だ、お金の無駄だ」と悪くばかり言っていた着物。

それが日の目を見て、浮かばれる日が来る、かも。

今は母には何もしてあげられないけれど、着付けができるようになるだけで、ちょっとした親孝行をした気分になっている。