3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

お風呂で排泄あれこれ

私が毎週楽しみに聴いているラジオ番組『東京ポッド許可局』で、マキタスポーツがお風呂でおしっこしてしまう癖について告白したことが反響を呼んでいたことがあった。

実を言うと、私が育った家庭では浴室でおしっこをすることが許容されていて、例えばトイレが混んでいるときなんか、

「早ぅ出て〜!もれてまう〜!」

とノックしようものなら、

「間に合わんのやったらお風呂場でしとき〜」

と言われていた。

父も母もそんなだったから、全く困ったものだ。

 

父のえらいこっちゃな話

その延長線上にある話というか、父がこんなことを言った。

「便秘はアカンな。風呂で温まったらつい出てまうな。上がりしなに、ぷ〜、いわしたら実が出てもうた」

「やだ、汚い!!」

最初は私も笑いながら話を聞いていた。

「それもな、最初にグリコみたいな硬いのんがポロっと落ちて、あれっ、と思たら、それが尻に栓して便秘しとったんやろな。そのあとドバドバドバ〜!とようさん出て往生したで〜」

ええっ!?!お風呂場で?!?!?!

そこから私、ドンびき。

「シャワーで流したけどな〜、硬いグリコみたいのんがなかなか流れんで、排水溝に詰まって苦労したわ。掃除のブラシでぎゅうぎゅう押し込んで、ようやく流れたけどな〜」

やめろ〜っ!!!

お風呂場はトイレじゃないぞ!!!

固形物を流すんじゃない!!!

泊まりに行ったら私たちもそこでお風呂に入ることになるので、ゾッとなってしまった。

しかも、普段ヘルパーさんが掃除をしてくれているので、申し訳なくてしかたない。

普通のお風呂場だと思って油断して掃除してて、万が一…と思うと気の毒すぎる。「その前提」で落ちている茶色の物質とかに気を付けながら掃除できたらまだマシかもしれないけど…。

繰り返し言う!

掃除をしてくれる人のためにも、お風呂場とトイレは区別すること!

 

サトイモの場合

マキタスポーツも、小さい子供がお風呂で平気で出すことに言及していたけれど、サトイモもときどきお風呂でおしっこを出してしまう。

こないだはけっこう勢いよく出ていて、いわゆる「立ちション」状態だった。

何にもつかまらずに「立っち」して歩けるようになったのが先月下旬くらい。

だからそんなふうにおしっこをする姿はそのとき初めて見た。

本人も自分から液体が出る様子を珍しそうに眺めていた。

終わったあと、もう出ないの?と尋ねるごとく、自分のものを引っ張っていたのが可愛らしかった。

私がサトイモのおしっこを目撃したのはそれを含めて3、4回で、いずれも洗い場でのことだったけれど、夫が目撃したのは湯船の中だった。

抱っこして湯船につかっていたとき、あそこから小さな水流が出ていることに気が付いたそうだ。

「顔を見たら表情ひとつ変えずにしれ〜っとやっとったからな。ビックリしたわ」

しかも夫が言うには、

「あのかんじは初犯じゃないで。これまで気が付かんかっただけで、絶対何回もやっとうで」

ということだ。

おいおい、いつもお風呂の残り水で洗濯してしてるんだぞ…!!

父といい、サトイモといい、全くなんてこと!!

 

尿意は大人には当たり前だけど

子育てするまで知らなかったけど、赤ん坊には「尿意」というものがないらしい。

だから、サトイモが湯船でしちゃっても悪気がなくて当然なのだ。

今入会している「こどもちゃれんじ」では、トイレトレーニングについてガンガン掲載していて、「トイレちゃん」の刷り込みが始まっている。

1歳前半のサトイモにはまだ早い気がするけど、スムーズなオムツ外れには早いくらいでちょうどいいのかもしれない。

反対に老人も、歳を取ってボケがくると尿意がわからなくなってしまうものだ。

母はそれを確認する前にしゃべれなくなっていたけれど、たぶんもう尿意は感じてないと思う。

尿意ってわかるとかわからないとかいうものだったんだなぁ。

老人は赤ん坊に戻っていくというけれど、大人が当たり前に思っていることが、実は発達して獲得した能力なんだと気付く。

介護と子育ての両方をやることで、人間の体を知ることが多い。