3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

オーケンのためには親も犠牲にする。

私の最愛の人、オーケンこと大槻ケンヂ氏が、無事、声帯ポリープ除去手術を終えたそうだ。
よかった。
本当によかった。

清志郎さんが亡くなったときだろうか、歌手、特にシャウトするロックのボーカリストは喉を痛めやすい、と聞いて、それ以降ずっとずっとオーケンの喉が心配だった。

その後も、桑田佳祐といい、つんくといい、ボーカリストが次々と喉の病気になっていくのを見ては、不安を募らせていたところ、オーケンが喉の手術をするってぇぇ?!?!

2月末、特撮の東京でのライブMCでチラッとその話が出たらしく、ファンのTwitter上で喉の手術のことを知ったとき、不安が的中したのではないかと、泣けて泣けてどうしようもなかった。

けど、よくよく聞くと、声帯ポリープとのこと。

あれ?
そんな大泣きするほどじゃないのかも??

よくよく考えたら、私も声帯にポリープがあるんだった。
大学時代に学生演劇をやっていて、稽古で喉を潰し、耳鼻科を受診すると声帯にポリープができていると言われたのだ。

だましだまし本番までがんばり、それ以降はもう演劇をやめてしまって、ポリープのことも忘れていた。

今でも、カラオケなんかで大声を出すと、そのあとすぐに声が潰れてしまうのは、きっとポリープのせいだが、日常生活には何の支障もない。

ボーカリストとしては死活問題だけど、とりあえず命にかかわる病気じゃなくて、ほっとした。
オーケンが生きててくれるだけでいい、ファンとしては。
そりゃ、しゃべって、歌ってくれるに越したことはないけどさ。

ITに疎いオーケンのブログは、これまでなかなか更新されなかったけれど、喉の手術以降は、休業中で暇があるのか、ここのところ毎日更新されている。
術後の容態が気になるファンにはうれしい限り。

そのうえ、とうとう復帰のイベントが決まった。

それも、東京だけじゃなくて大阪にも来てくれるとのこと。
もちろん、何がなんでも行かなきゃ!

ええと、大阪は何月何日何曜日かな?

…あ、日曜日、か…。

日曜日。
…私が夜に出かけるには、一番難しい曜日だ。

日曜日の夜に出かけるには、その夜はショートステイに母を預けないといけない。

1泊ならいいけど、うちは平日ベッタリ泊まらせてもらっているので、日曜日もとなると、日曜日から金曜日までの5連泊になってしまう。

母本人は、ショートステイが嫌だとはハッキリ言わないけど、自宅に帰って過ごしたいのは知っている。
おうちがいいのは、わかる。
でも、かわいそうだけど、仕方がない。

母の気持ちだけではない。
日曜日の夜に泊まらせると、翌月曜日の朝の訪問リハビリが受けられなくなるのが、一番の問題だ。

日曜日に出かけるとなると、月曜日の訪問リハビリの日にちを変えてもらわないといけない。
月曜日の朝以外では金曜日の夕方しかこちらの都合がつかないけれど、療法士さんのほうで空きがあるかどうか、調整してもらわないとわからない。

そんなわけで、
「日曜日、かぁ…」
とテンションが下がるのだ。

たくさんの人に迷惑かけるから、そこまでして行くのも…、と諦めたくなる気持ちも、正直、ある。

介護をしてる人にとって、どこまでが許されて、どこまでが我慢しなきゃいけないラインなのか、判断は難しいと思う。
子育てをしてる人も同じだろう。

オーケンののほほん学校? そんなん我慢したら?」
と彼氏は言う。
「1回くらい行かんでもええやろ」
と。

いやでも、ただの「1回」じゃないし!
これがどう特別なのか、ファンじゃない人に説明するのは難しい。

でもやるんだよ!

まず、来週のチケット発売日にチケットが取れるかどうかって問題もある。
もし取れなかったら、運命が行くなって言ってると思って諦めよう。