3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

実写版銀魂は1,100円の価値があった。

詳細が明らかになるごとに、「これは見ないかも…」という気持ちを強くしていった実写版『銀魂』。
原作やアニメのファンで、どれだけの人が実写版を望んだろうか。
いくら監督が福田雄一でも、期待しろというには無理がある。
テレビCMを見て、
「これは完全に見なくていい映画だな、ルパン三世以上に。」
と思ってたのに、気が付くと劇場で銀さんのコスプレをした小栗旬を見ていた。

ファーストデイで鑑賞料金1,100円だったのもあるけど、料金分はちゃんと楽しめる映画だった。
一番笑ったのは、赤ザクと六角精児のシャア。

…って、それ銀魂か?!

いやいや、かえってそういうところが、きっちり銀魂イズムを継承していたと言えるかもしれない。

帰ってから、ネットでの評判をザッと読んでみたら、賛否両論あるものの、思ったよりも好評。

感想を書いている人は、大雑把に言うと、
①マンガのファン
②アニメのファン
福田雄一のファン
の3つくらいに分けられるようだった。

それぞれの立場によって何を面白いと感じるかが違っているようだ。
演技の良し悪しよりも、似てるか似てないかとか、自分のイメージと近いか近くないか、でしか評価されないのは、俳優さんには気の毒なこと限りなし。
だけど、そういう映画なんだからしょうがない。

私は先のカテゴリに3つとも当てはまるものの、②が1番強いので、どうしてもアニメと比較してしまいがちだった。
ていうか、相当アニメをなぞってきたな、という印象だ。
松陽先生の声が山寺宏一だったり、佐藤二朗の武市変平太の‘フェミニスト’の発音がアニメのまんまだったりするのも、アニメのファンにはうれしいポイントだった。

そんな中でも、マンガのイメージとアニメのイメージを損なわず、なおかつ福田雄一的世界にうまくなじんでいたのが安田顕佐藤二朗で、この二人がいたから「見に来て損はなかったな」という気持ちにさせられたのかもしれない。

さて、『銀魂』が好きだと言うと、
「一番好きなキャラは誰ですか」
と聞かれるが、特に誰が好きでもない。
酸いも甘いも噛み分けた中年にもなると、とんとキャラ萌えから遠ざかって久しくなってしまった。

好きなキャラはないけれども、「大人として、もし誰かと付き合うなら」と考えた場合に、銀さんほどダメな男はいないなと思う。
そもそも、アニメキャラと付き合うとか考える時点で「大人として」どうかという話もあるが、そこは無視して銀さんのことを考えよう。

★仕事をしない
★収入が少ない
★賭け事をする
★家事をしない
★その割に態度がでかい

ね?
大人の男性として、人生のパートナーとして良いところがない。
反対に、私がイチオシなのは近藤勲だ。

★公務員で、管理職である
★部下に慕われている
★女性に優しい
★まめである
★背が高い
★頼めばちゃんと家事をやってくれる(にちがいない)

ね?
悪くないでしょ?

このことを友達に言うと、
「でも、すぐ裸になるし、ウ○コもらしたこともある男だよ?」
と反論されたけど、仕事もせずにパチンコしてる銀さんよりマシだと思うのは私だけだろうか。

実写版で近藤さんのキャストが中村勘九郎だと知ったときは複雑だった。
歌舞伎役者の中では中村屋を贔屓にしているし、勘九郎も好きだけど(でも一番は七之助)、近藤さんってかんじじゃないし、だいたいゴリラじゃないしなぁ、と思ってしまったのだ。

いざ映画を見てみると意外と違和感はなく、歌舞伎のミエをきってくれるシーンもあり、勘九郎がキャスティングされた甲斐があったように思う。

でも、私の中では、WORLD ORDER須藤元気が近藤さんなんだけどな。

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それよりも。
福田雄一=勇者ヨシヒコ=ドラクエ
銀魂=白血球王=ドラクエ

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なんでそう、ドラクエばかり連想させてくるかなぁ?
あーもう、新しいドラクエやりたい…。