3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

消毒は介護じゃなくて看護なので。

月曜日の朝、訪問リハビリが終わったあと、母を皮膚科へ連れていった。
表皮剥離を縫ってもらったあとの、経過をみてもらうためだ。
包帯を取ってみると、傷口はこんなかんじだった。

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雑ッ!!!

こ、こんなもんなんですか?!

私自身は縫ったことがないので、傷の縫い目を初めて見たんだけど、あまりの大雑把さに驚いた。

その後、会社の人などにこの画像を見せて、
「これどう思います? 雑くない?!?」
と聞いてみたら、縫ったことのある経験者は、
「こんなもんやで」
ということだった。

そーなのかぁ、こんなもんかぁ…。

それはそれとして。

さて、この傷口は、抜糸まで毎日消毒をしてガーゼを取り替えてください、と医師の指示が出た。
それを介護スタッフさんに伝えると、
「毎日ですか!? 困ったな、消毒は医療行為なので、僕たちはできないんですよ」
という言葉が。

お世話になっている小規模多機能にも看護師さんが1人いるが、常駐ではない。
休みの日があるので、毎日とはいかないというのだ。

マキロンをかけるだけでいいんだけど、それが医療行為かぁ…。

「一応、上司と相談してみます」
とは言ってもらったけど、規則は規則だろうし、無理は言えない。

どうしてもダメなら父に頼むしかない、と一応聞いてみた。
「看護師さんが休みの日だけ、お父さんが施設に行って、お母さんの傷口を消毒してくれへんかなぁ?」
「消毒って、何するん?」
マキロンって液をかけるだけ。できるかな?」
「さぁ…。やってみたら、たぶんできるやろ、とは思うけどな…。」
と、なんとも頼りない。
「それくらい任せとけ。お父さんがしてやろう」
とは絶対言わないのがうちの父。

それでも、どうしても施設のスタッフさんができないならお父さんにやってもらうからね、と念をおしつつ、「上司との相談」の報告を待った。

結果、同じ施設内の特別養護老人ホームに勤務している看護師さんにお手伝いに来てもらうという段取りがついて、一件落着。
大きな施設だからこそだ。

介護と看護、以前はもっと区別が厳しくて、今はずいぶん緩和されているらしい。
それでも、「マキロンかけるのは医療行為」みたいな線引きがまだある。

業界では明確に分かれてるけど、一般人で違いがわかってないなと思う人もいる。
訪問看護」と「訪問介護」の違いを何度説明してもわからないおじさんがいた。

そういえば、英語では介護も看護もnursingだ。(もし違ってたら誰か教えて!)
日本でも、もう少し越境してもいい気がする。