3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

酔っ払いは嫌われる。

昨日、叔父のことをあんなふうに書いてから、いろいろ考えてみた。

すると、ふと、あの発言はこういう意味だったんじゃないか、とひらめいた。

 

「姉ちゃんに何があっても、オレはもう面倒は見られないから」

という叔父の発言は、面倒を見る対象はうちの母ではないのではないか。

 

この真意は、

「姉ちゃんが死んだら、以後、オレは義兄の面倒は見ないぞ」

ということなんじゃないか。

 

姉ちゃんというのはうちの母、義兄はもちろんうちの父である。

血を分けたうちの母がいなくなったら姻戚であるうちの父とはもう関わりたくない、というなら意味が通る。

わざわざ父の妹に言いに行ったのも、それならうなづける。

 

 

酔っ払いほど迷惑なものはない

 

一度、叔父には大変迷惑をかけたことがあった。

もう2年ほど前になるが、その頃の父のマイブームが、徒歩で近くの回転寿司に行ってお酒を飲むということだった。

 

ある日、酔った挙句に叔父の家に押しかけ、歩けなくなってしまった。

あいにく、叔母が車を使って出かけていたので、叔父には足がない。

仕方ないので、叔父は父に肩を貸しながら、歩いてうちまで送ろうとしてくれたらしい。

 

ところが、叔父もひざが悪い。

途中まで歩いたものの、二人して歩けなくなってしまって、道路で座り込んでしまった。

真昼間のことである。

 

偶然、父のケアマネさんが車で通りがかり、二人の様子をみてびっくりして、家まで送ってくれて事なきを得た。

 

そのときはケアマネさんから私に報告があったから、私もその事件を知っている。

けれど、私の知らないところで父はもっといっぱい叔父に迷惑をかけているかもしれない。

 

自分が美味しかったらそれでいい人

 

父は酔って暴れるようなタイプではないけれど、自分の限界を超えて飲む悪い癖がある。

最悪のケースは、ついつい飲んで、トイレに立とうして立ちあがれなくてひっくり返り、漏らしてしまうことだ。

加齢とともにお酒に弱くなっているにも関わらず、若いころのペースで飲んでしまう。

 

去年、やはり回転寿司の帰りに道路で転倒してひざの皿を割ってからは、外食で飲むのは控えるようになったものの、油断するとすぐに飲みたがる。

 

「だって美味しいもん!」

注意しても聞く耳を持たない。 

他人に迷惑をかけてしまうことよりも、飲みたい欲がすべてに勝ってしまう。

 

私の彼氏について、父が唯一、私に質問したのが、

「あの人は、酒は飲めるんか?」

だった。

 

「飲めるけど」

「何が飲めるん?」

「ビールが多いかな…」

と言いかけて、その魂胆が分かった私は、ピシリと制す。

「飲めたとしても、お父さんとは一緒に飲みに行かへんよ!」

「ちぇーっ!」

やはり反省がないのだ。

 

金曜日から神戸ルミナリエが始まった。

まだ父も母も元気だった頃、家族で見に行ったことがある。
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しかし、先に夕食にもつ鍋を食べたせいで、父は上機嫌で酔っぱらってしまい、ルミナリエの通りを歩いている間中ずっと、私と母が両脇から父を担いで歩いた。

そのことを話しても、

「あのときのもつ鍋は美味しかったな」

と、父は私と母に迷惑をかけたことは一切覚えていない。

酔っ払いは大嫌いだ。