コーヒーを変えてもらえませんか。
妊婦になってみて、思った以上に身体の変化がしんどいことを知った。
お腹が張って苦しいのは想像がつくけれど、それによってちょっとしたことで息切れしたり、トイレが近くなったり、唾液の分泌が減って口がカラカラに乾燥したり、意外なところに影響が出る。
また、気を付けないといけないことや、制約が多いことも初めて知った。
飲酒と喫煙はもともとしないから大丈夫だけど、カフェインの摂取、お刺身などの生もの、ナチュラルチーズなんてものまで控えないといけないなんて。
特に悩むのがカフェインが入った飲み物だ。
日常的に飲んでいたコーヒーや紅茶、日本茶が飲めない。
つらくはないけど、飲み物の選択肢がなくなるのは寂しい。
それに、人並み外れた眠たがりなので、仕事中眠くなったときカフェインで対処できないのも困っていることのひとつ。
そんな中、最近よくスタバでコーヒーを買っている。
すべてのコーヒーをディカフェ(カフェインレス)にできるからだ。
50円の追加料金を取られるけれど、カフェインレスにできるのは妊婦にとってすごくありがたい。
昨年くらいから、カプチーノやラテを飲むとお腹をくだすようになって以来、スタバではソイラテを頼むようにしている。(今頃になって乳糖不耐症になったみたい。)
そういうのも含めて、スタバは何かと気が利くなぁと思ってしまう。
スタバについては、ニール・ヤングが不買運動をしたりしてたし、個人的な趣味からすると大資本のチェーン店は好きじゃない。
でも、なんでスタバがこれだけ大きな企業になって、町の個人営業の喫茶店が小さなままかといえば、結局、顧客への細かい気配りや配慮ができてることも大きいだろうと思う。
神戸牛は高くても高級店ではない
先日、彼氏のお誕生日で某有名鉄板焼屋さんWへ行った。
彼氏のリクエストが「肉」だったので、神戸牛を奮発したのだ。
二人で軽く3万円を超えるコース。
「妊娠中なんですけど、食後のコーヒーをカフェインレスの飲み物に変更することはできませんか?」
と予約のときに尋ねてみたら、
「すみません、対応しておりません」
とのこと。
「えっ、全く、どうにもなりませんか…??」
それくらい何とでもなるだろうと思っていただけに意表を突かれた。
和食の会席でもフレンチでも、高級店ならそれなりのサービスとして、苦手なものとかアレルギーなどの対応はしてくれるから、まさか1万5千円以上するコースでコーヒーを変えてもらうことができないとは思わなかった。
実際、お店に行ってお食事のあと、最後に有無を言わさずコーヒーが運ばれてきた。
そうか、やっぱりダメかぁ…。
電話口の女性はできないと言ったけど、当日はシェフの粋なはからいがあったりするんじゃないか、と心のどこかで期待をしてたけど、そんなに甘くはなかったのだった。
帰り道、彼氏にその話をすると、
「つまりあそこは高級店じゃないってこと。高い肉を焼いてるだけや」
と言うので、なるほどなぁと思った。
1万5千円は神戸牛の値段であって、お店の価値ではないのだ。
その後も、これまでと変わらずに生活しているけど、外食をしていると有無を言わさずセットになっているコーヒーor紅茶問題には常に悩まされている。
あと、うっかり喫煙可のお店に入ってしまった場合の副流煙と。
妊婦はうろちょろせずに家でじっとしとけってことか。