3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

離乳食はじめました。

今週は区役所の「すくすく赤ちゃんセミナー」と「離乳食講座」に参加してきた。


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母乳がうまく飲めない、ミルクの量が増えない、とか言っているうちに、もう離乳食である。
早い、早い。

セミナーではほぼ同じ月齢の赤ちゃんたちが一堂に会するので、隣になった人などとちょっとした会話を交わすのだけれど、
「成長はうれしいけど、あっという間に半年も過ぎて、なんだかさみしい」
と言ったママがいて、本当にそうだなぁ、としみじみしてしまった。

離乳食は5~6カ月になったら始めましょう、と言われている。
私は離乳食講座を受けたら始めようと悠長にかまえていたけれど、ほかのママたちは5カ月に入ったら早々に始めているようだった。
もう歯が生えている子もいて、ビックリ。
私がのんびりしている分、サトイモの成長ものんびりになっているのかもしれない。


まずは道具から

敬老の日の月曜日、夫に郊外のアカチャンホンポに連れて行ってもらった。
初めてのアカチャンホンポ

これまでベビーザらスに行っていたけれど、トイザらスと合体している店なので、赤ん坊に特化した並びにはなっていない。
その点、アカチャンホンポはその名の通り赤ん坊に特化しているので、必要なものがわかりやすい。
子供ができた人たちがアカチャンホンポに行くのがよくわかった。

アカチャンホンポのネットサイトはよく見ていた。
ネットは目的のものがはっきりしている場合すぐに探せるけれど、欲しいものがぼんやりしているときには時間ばかり浪費する。
店に来てみると、「こんなのもあるのか」「こういうのも便利そうだな」と、実際の商品を目で見て検討できるので勝負が早い。

その昔(20年くらい前かなぁ)、Amazonができてみんながネット書店を利用するようになったとき、友達と、
「これから本屋さんがいらなくなる時代が来るね」
という話をしたことがある。そのとき、ある友達が、
「世の中がネット書店ばっかりになったら、リアルな本屋さんが逆に重宝がられるんじゃないかな。実際に手に取って中身が確認できるんだもの。その場で買って帰れるし、『すげー便利な場所がある!』って思うに違いないよ」
と言っていた。

もうそのときの「将来」が今来ている。
アカチャンホンポでの私の感動は、
「私がずっとネットで探してた赤ちゃん用品の、実物が見れる! 類似品をすぐ検討できる!」
という「リアル店舗ってすげー便利!」というものだった。

そして同時に、
「もっと早く来ておけばよかった。もっとちゃんと必需品の検討をしてあげればよかった…」
と思った。

これまで、あらゆることにおいて余裕がなかったから、何でもネットで探して慌てて購入してきた。
ネットは「点」である。
つながりがない。
けれど、こうやって店舗で見れば、段階に応じて何が必要なのかが線でわかる。

店内には赤ちゃんを心待ちにしているらしい妊婦さんとその夫らしきカップルが、新生児用品を検討していた。
「ふつうはああやって、ちゃんと準備するものだもんねぇ」
と私がこぼすと、
「そりゃあ、受け入れ態勢が違うもん」
と夫。
待ちに待った待望の赤ちゃん、という夫婦と、うちみたいに不測の事態だった場合と。

それを考えると、サトイモがかわいそうになってくる。
すべてが後手後手に回っている分、愛情だけは注いであげないとなぁ、と親として思う。


ついで買いのメリージム

目的だった、離乳食を作るための調理器セット(すり鉢とか裏ごし器がセットになったやつ)と炊飯器でお粥が炊ける小さいジャーをカゴに入れ、店内をうろうろしていたら、メリージムのコーナーが目についた。
前々からずっと、メリージムが欲しいと夫と話していたのだ。
どんなのがいいかなぁ、いいのがないなぁ、と言いながら、日々はあっという間に経ってしまった。
メリーなんてものは、本来なら、新生児のうちから頭の上をクルクル回っているものである。
「今さら、ってことない?」
と躊躇したものの、売り場の説明を見ると1歳まで遊べるとなっているので、
「あと半年使えるんだし」
と、夫が買ってくれることになった。

買ったのは、「全身で!すくすくあそびDX」。

anpanman.bandai.co.jp


決め手になったのは、バンダイ日立製作所と大学が共同で開発している知育玩具だということ。
それに、小さい子供に絶大な支持を受けるアンパンマンだもの、好きになるに違いない。

家に帰って、夫に組み立ててもらい、さっそくサトイモを中に寝かせてみた。
大喜び…、かと思いきや、アンパンマンを見て泣き出した。

ショックを受ける私たち。

しかも、寝返りせずにはいられないサトイモは、ゴロンゴロンと寝返りをうちまくって、ジムの足に何度も体当たり。
初日にしてジムを壊してしまった。(たぶんなんとか直せる、はず。)

1歳まで遊べるのは確かだろうけど、スタート時期が遅すぎた。
これまで、メリージムを買ってあげられず5カ月も過ごしてしまったのが残念すぎて、またまたサトイモが不憫な気持ちになった。


初めての離乳食

 

離乳食講座を受けた翌日、初めての離乳食にトライした。
最初は十倍粥。
アカチャンホンポで買った、炊飯器でお粥を炊くジャーを使う。



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炊きあがったお粥を、さらにすり鉢ですりつぶす。
つぶしてもつぶしても、なかなかドロドロにはならない。

講座では、
「裏ごしをするのは葉物野菜だけでけっこうです。ほかも裏ごしをすれば、なめらかで食べやすいかもしれませんが、そこから粒を大きくしていくのにハードルが高くなってしまいます」
と言われた。

きっとそのとおりなんだろうけれど、最初の最初だから、裏ごしをすることにした。

パクパク食べてくれそうな子ならいいけれど、うちのサトイモは食が細そうだから、なるべく食べやすくしておきたかった。

最初はスプーンで1くちか2くち。

スプーンをサトイモの口に運んでみた。

もぐもぐ。



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よだれと一緒にお粥がだらだら出てくる。
飲み込んだかどうかわからない。
舌はベロベロ動いているけれど、そのせいで全部出ているような気がする。

そういえば、母の食事介助をしていたときも、舌が動くせいで食べ物が全部押し出されてくるのを、何度も押し返して口の中に戻してたっけ、と思い出していた。
「はら、ゴックンして」
とひとくちずつ気長に付き合ったものだ。

母の場合は固形からドロドロへと移行したけれど、サトイモの場合は逆になる。
なんだか人生がUターンしたみたいだ。

これから一週間は毎日1回、お粥を食べさせる。
早くうまくゴックンして、早くパクパク食べるようになっておくれ。