3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

弘川よしえちゃんを兵庫県会議員に!~後編~

このたびの兵庫県会議員選挙に立候補した友人弘川よしえちゃんへのインタビュー、続編。

 

★★★ 兵庫県の中の尼崎というまち ★★★

なみ:私は何回も引っ越しはしたけど、一度も兵庫県を出たことがないのね。兵庫県って広いから、地域によって全然違うでしょ。同じ兵庫県でも、田舎の政治課題は過疎化だったり農業だったりすると思うんだけど、尼崎は特殊だよね。生活保護の話が出たけど、兵庫県の他の都市と比べて尼崎って貧困が問題になってそうなイメージがあるんだけど、それについてはどう思う?

よしえ:尼崎市内を回らせてもらってるけど、尼崎でひとくくりにできないよ。確かに阪神尼崎のあたりとか貧困問題を抱えているところもあるけど、逆に武庫之荘とかではすごい大きなおうちで、ピンポン押してからいつ出てくんねんみたいな豪邸もあるし。

なみ:そりゃそうよね。

よしえ:ただ、尼崎は子どもの虐待の種類の中で他の地域よりネグレクトの率が2.7倍も高いのね。それは貧困によるものじゃないかって言われてる。生活に余裕がないから、子どもにかまってられなくてネグレクトが起きているんじゃないか、と。

なみ:ほかに尼崎っていえばね、中小企業が多いイメージがあるんだけど、そういう人たちからは経済をなんとかしてくれ、みたいな声は聞こえてこない?

よしえ:私を支援してくださっている団体に労務協会というところがあって、そこは中小企業の協同組合なんだけど、町工場みたいなところが多くて、そういうところを回らせてもらってる。実際見てきて、ほんま大変やなと思った。なんとかせなあかんなと思う。大企業がどうすれば儲かるかで経済の話をするのは政治ではない。力を持っている企業は自分たちでなんとかできるんだから、そうじゃないところに力を向けるのが政治の役割だと思う。

なみ:アベノミクスが期待してたトリクルダウンは起きなかったもんね。お金持ちが儲かっても使わずに貯めてしまった。逆に、収入が少ない世帯の収入が増えたら、生活がカツカツなんだから増えた分も確実に使う。だから介護職と保育士の給料アップが経済も含めた問題解決になるんだ、という話を何かで読んですごく納得したんだけど。

よしえ:これまで経済活性化の方策として道路や箱物建設の公共事業にお金を使ってたけど、それって土木業・建設業で儲かった人たちがお金を使うから経済が回る、ということなのかな。だったら、土木業・建設業に限らず、別の業種にお金を投入したっていいんじゃない?と思うけどね。でも経済のことはまだ勉強中です。

なみ:兵庫県の施設で尼崎といえば、ピッコロ劇場があるよね

よしえ:ピッコロいいよね!

なみ:劇場だけじゃなくて劇団を持ってるっていうのが兵庫県は立派だと思う。西宮には芸文センターとオーケストラがあるし、フラワーセンターや美術館、博物館など県立施設は充実してると思うの。どうか、兵庫県の芸術文化方面の予算は削らないでね。


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★★★ 小さな声がみんなを幸せにする ★★★

なみ:今国会などを見ていると、なんでも数の論理で押し切られてしまって、まともな話し合いもしないまま多数決で簡単に決められちゃうじゃない? ほんとの民主主義って多数決でゴリ押しすることではないはずなのに、そうなってる。で、女性の意見を尊重しろって言うと、男性の意見はどうでもいいのか、みたいな揚げ足取る人が出てくる。よしえちゃんの「小さな声を届ける」目的はみんなが幸せになるためなのに、小さな声の人だけが得をするように勘違いして、対立構造にとらえる人がいるでしょう? そういうのってどう思う?

よしえ:外国人労働者なんかがいい例なんじゃないかと思う。この前ある小さな企業の飲み会に参加させてもらったんだけど、すごいいい雰囲気なんだよね。その会社には東南アジア系の外国人労働者たちがいるんだけど、すごくかわいがってもらってて、のびのびと楽しそうに飲み会をしていたの。ここは本当にいい労働環境なんだろうなと思った。私は難民支援の活動をしてきたからね、外国人が仕事をするうえで差別されたり足元を見られたりとつらい目にあった話を何度も聞いてきた。外国人が大切にされている職場って珍しいの。でもきっとそこは、外国人だけじゃなくて日本人にとっても働きやすい職場なんじゃないかと思う。

なみ:外国人でさえ働きやすいんだから、日本人ならもちろん、ってことね。底上げすることで全体が改善されるみたいな。

よしえ:インクルーシヴ教育ってあるやん? 障がい者も一緒の教室で学ぶ。それも似たような話かと思っているのね。例えば、耳が聞こえない生徒が一緒に授業を受けようとしたら、その子をフォローしながら理解できるように授業の進め方を工夫する。考えてみればその子以外も生徒一人ひとりに特性があるわけで、みんなが多様性を認めて受け入れながらよりよい環境になっていける。

なみ:ある人が困っている課題が克服されたら、ひいては困っていない人も含めみんなにとって過ごしやすくなる、ってことね。車イスが通りやすい道路に整備することで、健常者も歩きやすい道になるとか。

よしえ:私が街頭演説とかで話しているのは、例えば長時間労働問題。子育て中の家庭でも、父親は朝早くから晩遅くまで働いていて、平日は母親一人で育児をしてる。家事育児を女性だけに押し付けないでっていっても、男性が長時間労働をしていては無理。夫婦のどちらかが仕事をしないといけない中で、結局は女性が仕事をやめるか、パートタイムのような非正規労働で働くことになる。問題の根本は長時間労働が問題なわけだから、女性が声を上げることで、ひいては男性の労働環境も良くなる。女性が抱えている問題を解決することで男性にもメリットがでてくるはず。うまい例えになってるかな?

なみ:「小さな声に耳を傾けたおかげでみんなが良くなった」について、もっとわかりやすくてうまい例がたくさんあればいいね。きっと、よしえちゃんが兵庫県議会議員になったら、そういう事例をたくさん積み上げてくれることと期待してます!