3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

保活!①保育コーディネーターさんの提案

「保育園落ちた日本死ね」が話題になったのは2016年のこと。
3年以上経った今も、待機児童問題は解決されていない。

その当時は全くの他人事として、「へ~、保育園て大変なんだなぁ」程度に思っていた私が、今や切実な問題として直面することになってしまった。

 

私の会社では3歳の誕生日まで育休が取れる。
子どもがいてもいなくても、もういい加減働きたくなかった私は、

「そんな素晴らしい制度があるんなら、めいっぱい休まなきゃ損だもんね~」

と何も考えずに上限いっぱいの期間で育休期間を申請した。

 

これがまずかった…。

 

調べてみてようやくわかったのが、3歳から保育園に預けるのが最も困難なのだ。
今は小規模保育園という0~2歳児までを預かる小さな保育園があって、それがどんどん増えている。
運営側からすれば、ビルの一室などそれほど広くないスペースでも開設できるからお手軽なのだ。
一方、親からすれば、都会にあるから仕事の行き帰りに送り迎えでき、利便性が高い。
元町近辺でも、ここ1、2年で新しくできた小規模保育園がいくつあるだろう。

 

ところが。
小規模保育園は2歳まで。
3歳になったら、子ども園や幼稚園、大きな保育園に移らないといけないのである。 

それを、

3歳の壁

というらしい。

 

ちゃんと考えている親御さんたちは、早いうちに小規模保育園に通いながら、0歳から5歳まで長期間預けられる大きな保育園への転園希望を出し続けるという。

そんなこと全然知らなかった…。

よりにもよって私は一番保育園に預けにくいところに育休期間を設定していたのだった。

 

コーディネーターさんとの面談

そんな事情だからできるだけ早めに「保活」を始めなければならない。

まずは手始めにと、保育サービスコーディネーターさんに会いに行ったのが4月の半ばだった。

ほかの行政にもいるのかどうかわからないけれど、神戸市には区役所に保育サービスコーディネーターという人がいて、家庭の事情に応じた保育サービスの情報を教えてくれたり相談に乗ってくれたりする。

 

www.youtube.com

正直いって、そういう人が必要なほど、保育サービスについては認定だとか申し込みだとか制度が複雑だ。

保育園や幼稚園に入るのって、いつからこんな難しいことになったんだろう?

 

コーディネーターさんに私の育休期間について相談すると、やはり大変あきれられてしまった。
しかもわが社の規定では育休期間の短縮ができない。
延長はできるけど、私は最初から上限で申請してしまっている。
ニッチモサッチモ、である。

 

「もし保育園に落ちてしまったらどうすればいいんでしょうか?」

と尋ねると、

「認可外保育所に入って転園希望を出し続けるか、幼稚園に入って、お迎え等はおばあちゃんなどご家族親類の方に協力してもらい、幼稚園が休みの日は認可外保育所に預かってもらうか、でしょうね」

ということだった。

ちなみに、保育園と幼稚園は何が違うのか、知らない方のために補足しておくと、幼稚園は午後早く終わるうえに夏・冬・春休みがあり、保育園はフルタイムで預かってくれるうえに夏休みなどがない。あと、幼稚園はお弁当、保育園は給食である。

つまり正社員が復帰しようとするなら絶対保育園。幼稚園なんてありえない。

 

「認可外が一概に悪いとは言えませんよ」

とコーディネーターさんは言う。

けれど、おススメされた近い認可外保育所オフィスビルのワンフロアで園庭がない。
悪くないのかもしれないkど、できれば園庭がある広々した認可保育園がいいに決まっている。

 

そして提案されたのが、「一時預かり」という制度だった。

保育園や子ども園で一日もしくは半日、子どもを一時的に預かってくれる「一時預かり」という制度があるらしい(園によってはやっていない園もある)。

「入園を考えている候補の園で、一時預かりを利用されてみてはどうですか? 雰囲気がわかりますよ」

 

教えてもらうまで、そんな制度があることも知らなかった。

一時預かりで預かってもらったら、体験入所的に園の雰囲気ややっていることもわかるし、預けている間私の自由時間もできる。

まさに一石二鳥!

さすが保育サービスコーディネーターさん、いいことを提案してくれた!

 

3園目でようやく

3歳から預けたい保育園・子ども園の候補は5つある。
それに、もし保育園に落ちた場合にキープしておきたい認可外保育園が1つ。

これから育休があけるまで、一時預かりでサトイモを預かってもらって、各園のいいところ悪いところを体験していこうと考えた。

保育サービスコーディネーターさんによれば、4月は年度替わりで先生方もバタバタしているので、4~5月は一時預かりを受け入れないところもあるという。

4月は問い合わせも遠慮し、5月中旬になってからようやく保活再開。

まずは第1希望・第2希望の園に電話してみた。

ところが、どちらの園でも今は定員いっぱいで、一時預かりの受け入れができない状況だといわれた。

「一時」預かりなので、いずれ空く日も出るだろうと思っていた私は、「当分は無理です」と断られたことにショックを受けていた。

「こちらは急がないので、いつ頃になったら空きがでるでしょうか?」

と尋ねると、

保育所に入れなかった方を一時預かりで預かっていたりもするので、当分空くことはないです」

と疲れた声で回答があった。

 

「一時」ですら預かってもらえない。
いつ空くかもわからない…。

ようやく「保育園に入れない」という待機児童の現状を実感する。

 

3園目。
第1希望と第2希望の園は老舗で評判も高い園だったんだけれど、3園目は一昨年できたばかりの新しい保育園。

まだ評判も何もわからない。

 

電話をしてみると、感触が全然違う。
園で面談をして登録すれば、一時預かりが利用できるようになるという。

 

そして5月27日、そこの保育園で一時預かりの登録をしてきた。

新しい施設はとてもキレイで、

「第1希望・第2希望の園よりステキかも!」

と満足してしまった。

(続く・・・)