3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、趣味と母の介護と育児に追われる日々の記録。

全裸で書いた貸出簿

また木曜日。

幼稚園に着くまでは機嫌よく走っていたけれど、エレベーターに乗った瞬間嫌がり、私にしがみついて泣き出した。

泣くタイミングが週ごとに早くなってきた。

事前予測ができるようになったんだろう。

 

…遅っ!

 

先週お迎えで一緒になったある女の子のママによると、その子は前の日から泣いているそうだ。

前日から!

…早っ!

 

その子のママは、

「幼稚園行ったら楽しいよ、サトイモくんに会えるよ、って言ってるんですよ」

と園庭開放の頃からなじみがあるサトイモが唯一の顔見知りで頼りだと言ってくれた。

 

そうえいば児童館に一緒に行っているほかの女の子も、

サトイモくんがいくならいく」

と言ってくれるらしく、

「極度の人見知りなのに、サトイモくんが一緒だと遊べるんですよね~」

とその子のママが言ってくれた。

 

おや、サトイモは軽くモテキか?

人生に三度来るモテキの1回が今だとしたら、サトイモはちょっとかわいそう。

 

親子参加型クラス

今年度サトイモは、完全に預けるプレ幼稚園のほかに、親子参加型の幼稚園のクラスと、児童館で会員登録制クラスにも参加している。

プレではどんな様子かわからないけれど、一緒にプログラムに参加していると、まったく言うことをきかないサトイモに困ってしまう。

みんな積み木やオモチャで遊んでいるのに、サトイモだけ室内をぐるぐる走り回まわり、ピアノを開けようとしたり、ホワイトボードのペン置きのところにぶら下がったりする。

何をしでかすか目が離せない。

 

先週は園庭での水遊びがあった。

プールに入るのではなく、園庭に小さなビニールプールやたらいを置いて、水をまいたり砂にかけたりして遊んだ。

当然泥だらけになるので、最後に先生が温水シャワーで身体を流してくれる。

全裸になってシャワーを浴び、身体をバスタオルにくるんで抱っこしたまま部屋に戻った。

さて、オムツをはかせようとすると、イヤイヤが始まった。

大泣きで暴れ、走って逃げようとする。

 

しばらく格闘。

 

ほかの子はもう服を着替え終わり、先生は次のプログラムに移ろうとしている。

うちの子だけ、全裸のまま。

床を歩くので上靴だけ履かせてみたが、全裸に靴だけ履いているのも余計におかしいのでまた脱がせた。

先生も来てくれて、オムツを履かせるのを手伝ってくれたけれど、足をばたつかせて履かせても履かせても脱いでしまう。

何をしてもイヤイヤと暴れるので、

「じゃあ、しばらくこのままでいようか~」

と苦笑い。

 

ロマンポルシェ。に「全裸で書いたラブレター」という曲があったが、サトイモは終わりの歌まで全裸、「せんせい、さようなら」まで全裸、絵本を選んで貸出簿に書くときまで全裸。

みんなが次第に部屋を出て行く頃になってようやく落ち着き、オムツを履くことができた。

恥ずかしいったらありゃしない。

 

頭を打つとアホになる?

イヤイヤが極まると、自分の頭を床に叩きつける癖は相変わらず続いている。

こちらはもう慣れっこになって、慌てる気持ちもなくなってきた。

一昨日は運悪く引き戸の敷居に叩きつけたため、額が切れたうえ大きなたんこぶを作ってしまった。

冷やそうと保冷剤を当てたらそれがイヤだと言って暴れるし、病院に行こうなんて言うとさらに泣くから、抱っこしてなだめるしかなく、そうしていたら寝てしまった。

 

眠いなら大暴れせずに寝てくれないものか。

 

土曜日には、ホームセンターの幼児用カートから立ち上がり、頭から落っこちてたんこぶを作ったばかりである。

この調子で頭を叩きつけてたら、小学校に上がる頃にはアブドーラ・ザ・ブッチャーみたいなおでこになるんじゃないか。

 

頭への衝撃といえば、イギリスで子どものヘディング練習が禁止になったらしい。

spaia.jp

因果関係ははっきりしていないらしいが、将来、認知症パーキンソン病など脳の病気のリスクが懸念されるからだという。

 

パーキンソン病

 

スポーツと脳への衝撃といえば、ボクサーのパンチドランカーを思い出す。

あしたのジョー」のカーロス・リベラ

現実の世界では、そういえばモハメド・アリパーキンソン病だった。

パーキンソン病の原因は解明されていないが、脳への衝撃が原因のひとつなら…と思うと怖い。

もしかして、うちの母も、子どもの頃頭を強く打っていたんだろうか…。

 

夫は、よく頭をぶつけるサトイモに対して、

「アホになるぞ!」

と言うが、あながち間違いではないのかもしれない。

正確には「頭をぶつけると病気にかかるぞ、60年後に!」ということだ。

 

ますます手に負えない

頭をぶつけることが悪いことだとわかってはいるけれど、イヤイヤになるとなかなか止められず、成長するにしたがって悪さもエスカレートしていく。

 

昨日は夕食を嫌がって食べず、スイカだけを食した後遊んでいたら、サンダルを履いて家を出て行こうとした。

水遊び用に買ったクロックスのようなサンダルで、靴よりも簡単に履ける。

これまでなら玄関のカギには手が届かなかったのだけど、サンダルを履いて背伸びをしたら届き、あまつさえカギを回して開けた。

救いは自分ひとりで出ていくのではなく、私も一緒でないと気が済まないこと。

「ママー!ママー!」

と私の手を引いて、外に出ようとする。

 

「ダメダメ!」「イーイ!」「アカン!」「イーイ!」「アカンったら!」

玄関での攻防がしばらく続いた。

 

ラチがあかないので、

「じゃあ何がしたいの?」

と手を引かれるままに扉の外へ出た。

玄関のカギをかけただけで、エアコンも電気もつけっぱなしのまま、着の身着のままである。

サトイモに手を引かれるままに歩いていったら、近所の公園に着いてしまった。

 

7月になって、日が長くなった。

もうすぐ7時だというのにまだ明るい。

4、5歳くらいの女の子が一人、祖母に連れられてまだ遊んでいる。

サトイモも一緒にすべり台。

私はマスクをしていないから少し離れて様子を見ていたが、すべり台を下から登ろうとしたので、それはダメだと引きはがした。

大声で叫ぶサトイモ

おばあちゃんと呼ぶにはまだ若い女性に謝る私。

彼女は、

「いえいえ、この子も利かん気で、お互い様です」

と言ってくれた。

確かに様子を見ていると、こんな時間に公園で遊ぶこと自体、

「手こずってんな~」

という感じが伝わる。

その後折を見て、泣き叫ぶサトイモを横抱きにして家に連れて帰った。

 

夫にそんなサトイモのイヤイヤ話をすると、

「育て方が悪かったんかな?しつけを間違ったんかな?」

と言う。

 

でも、これまでの育て方の何が悪くてこんな利かん気になったのか、心当たりがない。

日曜日に遊びに来てくれた友人家族と話していて、サトイモは目を離すとすぐに洗面台の中に入るという話をすると、そこの娘さんは一度もそんなことをしたことはないと驚いていた。

 

洗面台に入る子もいれば入らない子もいる。

ということは、育て方やしつけ以前の問題なんだ。

と、自分を正当化するしかない。