3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

2nd Shotとシンエヴァ

リフレッシュ年休に入ってはや6日目。

これだけの大型連休、昔ならまず海外旅行!なのに、コロナ禍&子持ちは悲しい。

 

連休の計画はざっとこんなところだった。

  1. 東条湖おもちゃ王国へ遊びに行く。
  2. 2回目のワクチン接種をする。
  3. 副反応が出たら『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見る。
  4. お世話になった子育て広場の先生に会いにいく。
  5. 実家の父の様子を見に行く。
  6. サトイモストライダーの大会「エンジョイカップ」に出場させる。
  7. お友達の家に「しまじろうトランプ」をもらいに行く。

 

今のところ、5以外は計画通り進んでいる。

実家に帰る予定は、ケアマネさんからの連絡を受けて日延べにした。

父の介護認定の更新が終わった連絡を受け、次の週末にケアマネさん・ヘルパーさんと担当者ミーティングを行うことになったからだ。

そのときのほうが私もワクチンの抗体ができているだろうし、帰省は安全だろう。

 

他人の気持ちがわかるのは4歳から

20日の午後、2回目のワクチン接種を受けた。

ファイザー製。

駅前の雑居ビルにあるクリニックで、予約するまでこんな場所にクリニックがあるなんて気付かなかった。

本来、男性のAGAやED治療を専門とするクリニックらしい。

そのせいか、こんなに駅近で便利な場所なのに、ワクチン接種に来ているのは女性ばかりだった。

 

1回目は腕の痛み以外の副反応が出なかったけれど、御多分にもれず2回目は発熱と頭痛。

発熱は最高でも37.7度。

頭痛も、副反応なのか、生理日が重なったことによる例月の体調不良なのかわからず。

たいしたことはなくて済んだけれど、それでもただただしんどかった。

 

熱があってもお弁当を作って幼稚園まで送って行かないといけないわけで、会社は休めて家事はさぼれてもママを全面休業するわけにはいかない。

私はふらふらになりながら、

「ママはお熱があるからとってもしんどいのよ…」

サトイモに言い聞かせる。

しかし、いくら言ったところで、サトイモは私の手を引っ張って、

「ママ!あそこまでかけっこしよう!よーいどん!」

「ママこっち!これであしょぼう!」

「ママはやくえほんよんで!」

「ママ、ママ!ママ!ママママママ!!!!!」

と容赦がない。

 

サトイモが通っている発達支援教室では、終了後お迎えに行った際、その日にやったことを全部報告してもらう。

プリント学習は成果物も見せてもらう。

間違い探し、迷路、運筆練習、ひらがな読み書きなど。

サトイモはプリント学習が大好きで、どんどんやりたがるので最近は年長さんレベルのものを解かせてもらっている。

親としては大変ありがたい。

 

その中に、

「こんなときどんなきもち?」

という学習がある。

「お友達とケンカした。どんな気持ち? 1うれしい、2かなしい、3たのしい」

みたいなやつだ。

サトイモはこれが一番苦手かもしれない。

 

その中に、

「ママが病気になった。どんな気持ち?」

というのがあった。

私としては、サトイモの回答が気になるところである。

先生が言うには、サトイモはまず、

「わからない」

と答えたそうだ。

「なんて言えばいいかな?」

と尋ねられると、

「『だいじょうぶ?』っていう」

ということはできた。

そのあと、3択の選択肢を与えて初めて、「しんぱいなきもち」にたどり着く。

 

3歳児の心の発達はまだそのレベルだ。

 

私が副反応で辛いなんて、どだい3歳児には複雑すぎて理解できないのだ。

  • 世の中にコロナウイルスという病気が蔓延していること。
  • それに対してワクチン接種をすること。
  • ワクチンには副反応というのがあって、熱が出たり倦怠感が出たりすること。
  • だからママはとてもしんどいこと。

最初のコロナウィルスでさえわかっているか怪しいのに、ママがなぜしんどいのか幼児に理解できるわけがない。

 

発達支援教室でそんな学習をしてはいるけれど、発達心理学では他人の気持ちがわかるのは4歳ごろからだと聞く。

サトイモは自分が遊びたいのに、ママはしんどくて遊びたくないということがまだ理解できないのだと思う。

…早く4歳になってくれ。

 

戦うのはなぜ女なのか

サトイモが幼稚園に行っている間、ただ寝ているのももったいない。

せっかくだから何か映画を見ることにした。

頭の中で見たい映画リストを繰って、ベストだと思ったのはシンエヴァ

2時間35分の長さをゆっくり見られるのは、こんなときしかない。

 

熱が出て精神的に不安定になっていたのか、ホルモンバランスが乱れているのか、最初から最後までなぜか涙が出て、ずっと泣いていた。

そして最初から最後までわけがわからなかった。

序破Qはどれもすごく面白かったけれど、そういえば公開当時劇場で見たQですら意味がわからなかった。

おさらいすればよかったけれど、そんな時間、あるわけがない。

 

本筋とは違う気がするけれど、綾波「そっくりさん」が人間らしい暮らしを手に入れていく過程に感動し、ミサトさんとカジさんの愛に泣いていた。

 

テレビシリーズ放送時、私は大学生で家庭教師のアルバイトをしていた。

水曜日の夕方6時から7時の1時間だった。

エヴァが水曜日6時半の放送で、教え子の男の子とともにエヴァは録画して見ていた。

男の子はシンジくんたちと同じ14歳だった。

 

その頃から、私はなんとなくミサトさんに感情移入して見ていたけれど、今回もやはり、誰に一番自分を重ねるかというとミサトさんに他ならない。

やっぱり、子どものために何ができるかなんだろう。

 

それにしても、ヴィレという組織はほとんどが女性で成り立っていた。

メインで戦っているのは女ばかり。

なんかそこにもエヴァらしい「論」があるんだろうけど、もう幼稚園のお迎えにいかなきゃ。