最後の帰省、そして破水
日曜日、配偶者になる彼氏に車で実家に送ってもらって、最後の帰省をした。
月曜日と火曜日、母のお見舞いをして父に、あれこれ指示を出し、火曜日、つまり昨日の夕方、電車で神戸に戻ってきた。
昨日の日中からお腹の張りがひどくて、横になっていても痛みがあるなぁと思っていたけれど、夜になってもそれが続いた。
痛みは30分おきくらいだっただろうか。
これっていわゆる前駆陣痛?
と思いながら、寝たらおさまるだろう、と就寝。
とりあえず眠れたものの、再び痛みで4時に目覚めた。
こんなことは今までになかったこと。
トイレに行ったら治るかな、と行ってみたら、ピンク色のどろりとしたおりものがでていた。
これってまさか、「おしるし」ってやつ?!?!
これまで出血することはなかったので、動揺してしまう。
それと同時に、朝になったらタクシーを呼んで病院に行こう、と考えていた。
もしかしたらそのまま入院になるかもしれないな。
入院セットはまだ作ってなくて、困ったことに必要なものは引っ越しの段ボールの中だ。
どうしようかなぁ、なんて思っている間も、30分おきくらいに痛みがやってくる。
そうしていると、股の間から生理のときのように液体がダーッと出てきた。
ヤバい!
これは明らかに破水だっ!!
とりあえずショーツを替えて夜用ナプキンを敷き、入院セットを準備してないのでおろおろしつつ、「入院のご案内」に書いてあって用意できるものを紙袋に詰めていると、再び羊水が大量に流れ出した。
泣きそうになりながら、病院に電話する。
状況を説明し、タクシーで向かうことに。
それが朝の6時半。
ネットでタクシー会社を検索して上から順に電話をかけるけれど、朝の込み合っている時間帯らしく、「出払っています」「今の時間は配車サービス開始前です」と6社に断られた。
仕方ないので、
「時間がかかりますがよろしいですか」
というMKタクシーに、
「お願いします」
と頼んだら、思ったより早く来てくれた。
そして、今、産婦人科なう。
ずっと痛みがやってきては消え、またすぐにやってくる。
これからもう産む体制だ。
今日中に産まれるかもしれない。