3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

第4日目の母と子

赤ん坊の仕事はミルクを飲むこと。
我々の仕事はミルクを飲ませることだ。

「もうちょっとお口を大きく開けて〜! は〜い、カプカプしてみよう〜! 美味しいよ〜!」
と、飲む力がまだ弱い赤ん坊に無理やりミルクを飲ませるかんじは、嚥下が難しくなった老母に無理やり介護食を食べさせていたのと同じだ。

励まし励まし、ゆっくり辛抱強く。

ただし、老人介護と決定的に違うのは、赤ん坊はどんどんできるようになっていく。
10ccのミルクが飲めない、と言っていたのに、半日で15ccが飲めるようになり、今日は20ccが飲めるようになった。

すると、目標はどんどん高く設定されていく。

「もうちょっと頑張れ! ゴールは見えてきたぞ! あと少し! ゆっくりでいいから完食を目指そう!ちょっとだけ残すより、 全部飲めたほうが達成感があるよ! やればできる子!」

気の毒に息子は、生後3日目にして目標を背負わされ、頑張らさせられる。
人生は赤ちゃんの頃から努力の連続だったんだなぁ。

順調に成長しているものの、今日は小児科の先生から残念なお知らせがあった。
新生児高ビリルビン血症の検査で値が基準値を越えていたので光線治療を行うというのだ。
いわゆる黄疸治療のことらしい。

これまで新生児治療室にいたので、何人もの先輩赤ちゃんたちが光線治療を受けていたのを知っていた。
だから、「はいはい、うちの子もなんですね」というかんじ。


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ただ、せっかく昨日、初めて新生児治療室を出てお部屋デビューできたのに、また逆戻りである。
しかもまた保育器。
3歩進んで2歩下がってしまった。


私もある意味新しく。

私の方は、沐浴セミナーを受けたり、相変わらず母乳をしぼったりして過ごしている。
今日は産婦人科の検診があった。
体温測定ではまだ毎日微熱があるし、血液検査のあと貧血の治療薬が出たりしたけれど、いたって順調に回復していて、会陰の傷の具合もキレイだと言われた。

自分でもすごく元気だと思っていて、もう妊娠前の状態に戻ったくらいの気持ちでいたりする。
…気持ちだけは。

実際、身体はもう妊娠前の私ではないんだなぁ…としみじみ実感したのが、シャワー室で出産後初めて鏡を見たときだった。

まだ妊娠6ヶ月くらいのお腹回りなのである。

今日の検診で体重測定もしたけれど、赤ん坊が出たはずなのに、体重もさほど減ってない。
ど、どゆこと?!?!

よくダイエットサプリなどのCMで、
「◯人の子供のママとは思えない体型の◯◯さん」
なんて成功者が讃えられているが、そのわけがようやくわかった。

こりゃ元に戻すの相当大変だわ…。

フクフクしているのはお腹回りだけではなくて、ひざ下も象の足のようだと思ったら、こちらはひどいムクミだった。
水風船のごとく、パンパンになっている。

これまでも足はムクミやすいほうだったけど、こんなひどいのは体験したことがない。
しかも、マッサージしてみても全然治らないし、足を上げて寝てみても常に張っていて、朝でもむくんでいる。
母乳のために水分を多目にとっているけれど、身体の循環ができてないみたい。

きっとこれから先の日々も、思いもよらない身体の変化やマイナートラブルが続出するのだろう。
こんにちは、新しい生活、そして新しい身体。