3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

記録は大事だよ。

昨年の7月まで、mixiでずっと介護日記をつけていたんだけど、途切れてしまった。

というのも、昨年の夏にいろんな出来事が一度に重なったからだ。

 

母の介護施設を新しいところに変えたこと。

そのタイミングで母が疥癬にかかっていることが発覚したこと。

母の兄が亡くなったこと。

父が脳梗塞で入院したこと。

 

幸い、会社は夏休みが取れる時期だったので、お休みをとって対応できたけれど、時間だけじゃなくて心の余裕もなく、あっという間に秋になって、冬になって、春が来て、今に至る。

 

mixiで日記を始めたのはいつだったかなぁと思い、調べてみると2012年8月。

そのときの内容を読むと、母はまだ歩けているし、まだ普通に会話もできている。

その頃はまだ平日は両親が二人で暮らしていた。

1年ちょっとで両親二人での暮らしに限界を感じ、平日は母を施設にショートステイさせることになる。

2013年12月から、月曜日から金曜日まで母を泊りで施設に預け、金曜日の夜から月曜日の朝まで、私が実家に帰って母の面倒をみる、という生活スタイルになった。

ちなみに、父はほとんど何も手伝わない。

日々のことなので、自分たちでは病気はゆっくり進行しているように思うけれども、記録を見てみたら、たった4年で歩行や会話ができなくなったのか、と思う。

うん、やっぱり記録は大事なことだ。

 

介護日記は誰かに読ませたいと思って書いていたわけじゃないけれど、読んでくれた友達とは介護についての会話がはずむ。

若い頃は、音楽やアニメや映画のヲタ話以外、他人と何を話せばよいのかわからなかった。

今は、介護ネタがほぼ万人に通じる鉄板の話題だと確信している。

「実はうちの祖父も…」

「うちの親も最近やばくなってきて…」

「友達が介護施設に勤めてて…」

などなど、介護っていうのは、わりと関心が高くて、身近な話題なのだ。

そして往々にして、同じ経験をしている人同士は、わかりあえる度合いも高い。

 

私は、両親が結婚10年目でやっと生まれた娘だった。

だから、同級生と比べると、10年早く介護がやってきているのだ。

10年後、みんなが介護に直面したときに、「そういえばナミちゃんはこんなふうにやっていたな」、と思い出してもらえたらうれしい。