3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

泣き虫ママ

入院中も退院後も、何人かの友人や同僚がお見舞いに来てくれた。

中でも今週の月曜日は一番にぎやかで、大学時代の友達たちとその子供たちがベビーグッズのお古を持ってきてくれた。

2歳と4歳のお嬢さんたちは、これまでちっちゃい赤ちゃんに思えていたのに、うちの赤ん坊と比べるとすっかりお姉さんに見えた。

この子たちが、

「赤ちゃんかわいいね〜」

と言ってくれると、大人たちが言うよりも数倍うれしかった。

でも、最初その子たちは、うちの赤ん坊を見て開口一番、

「サトイモ〜!!」

と叫んだのには笑ってしまった。

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確かにサトイモ!!

これから、ブログではうちの赤ん坊のことをサトイモと呼ぶことにしよう。

 

「これからもお古をどんどんもらえるよ。それが高齢出産の旨味やから」

と言われたけれど、確かにそれは実感する。

至るところに先輩ママ。

ありがたや、ありがたや。

 

新居でも、これまで同様うちは通い婚状態で、ほとんどの日は私とサトイモの二人で暮らしている。

たいして困ることはないけれど、赤ん坊を沐浴させるのは一人では怖くて、常に誰かに手伝ってもらっていた。

二人いれば、お風呂場で洗う人と、脱衣所で乾いたバスタオルを持って待ち構える人に分担できる。

というか、二人いないと難しいなぁ、と思っていた。

 

それが、いただいたバウンサーのおかげで、赤ん坊の沐浴を一人でさせるのも楽勝になった。

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それまでは、お風呂上がりの濡れた赤ん坊を、バウンサーに置いたバスタオルの上で拭けばよい。

道具さえ揃ったら、ワンオペ育児も怖くない。

 

2週間健診

昨日は2週間健診だった。

私は産婦人科、サトイモは小児科を受診する。

私の産後回復もサトイモの発育も、問題なく順調。

強いて言うなら、サトイモの右目に目やにがひどいことくらい。

神戸市の子育てメールマガジンによれば、


これは、鼻涙管閉鎖(びるいかんへいさ)または狭窄(きょうさく)と言われるもので、片方の目だけがなることが多いです。でも、まれに両目のこともあります。軽い場合は目頭(めがしら)のマッサージで治ります。自然に治るケースも多いですが、「うちの子、そうかな?」と思ったら、1か月健診や小児科で相談してみましょう。

ということらしい。

なので、今日は小児科の先生に相談して、目薬を出してもらった。

 

健診では、身体のことだけではなくて、母親のメンタル面についてもかなり突っ込んでヒアリングされた。

ひっかかってしまったのが、

「子育ての協力者はいますか」

という点で、

「ご実家のご両親はいかがですか?」

と尋ねられると、どうもつらいものがあった。

 

うちのサトイモは大人しい子で、今のところさほど手はかからない。

家事を自分でするのも、体調はだいぶ回復しているのでそれほど苦でもない。

買い物は基本的に配偶者がしてくれるし、友達が買ってきてくれたりもする。

だから、別に両親がいなくたって何も困らないのだ。

 

けれど、ときどき、

「普通の若いママたちは、実家でお母さんに甘えられるんだな」

と思うと、どうにも切なくなる。

うちの母が、どんなにか母になった私と赤ん坊の世話をしたかっただろうと思うからだ。

まだ母が元気なときに、こんなふうに常に口にしていた。

「あんたが赤ちゃんを産んだら、お母さんが全部面倒見てあげるからね。そやから、安心して、早う子供産み」

それに対して、私はいつも、

「子供なんか産まへんし、結婚もせぇへんし」

と反発ばかりしていた。

今になってこんなことになって、母に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

母が元気だったなら、私だって甘えてみたい。

みんな親切に助けてくれるけど、私自身が心の底から遠慮なくすがれるのは、結局母だけだからだ。

 

今、病院で寝たきりでいる母を思うと、小児科の先生を前に涙がこぼれてしまった。

ホロリ、とこぼれだすと、堰を切ったようにボロボロ止まらなくなって、

「すみません、すみません、ティッシュもらいます」

と鼻をかみ、泣き続けた。

「いいんですよ。どうしても産後はホルモンバランスが崩れて、コントロールできなくなりますからね」

と言いながら、優しい女性の小児科医は、困ったなぁ、と言う表情を見せた。

「睡眠不足だと気持ちも弱ってしまいますから、できるだけたくさん寝てくださいね。食事も多目に摂ってください」

 

診察室を出て会計を待っていても、涙腺が弛みっぱなしでコントロールできない。

西田敏行並の、いやそれ以上の泣き虫になってしまった。

これはいつか治るんだろうか。