3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

2018-01-01から1年間の記事一覧

母の入院生活は不安だらけ

金曜日に帰宅ラッシュの中で実家に帰るのは妊婦にはつらいなぁ、と思っていたところ、思いがけず母が入院してしまったため、金曜夜に帰る必要がなくなった。 正直、母の入院で私にかかる負担が格段に減った。 私にラクをさせてあげようと、母が望んで入院し…

無痛分娩は無痛じゃない

無痛分娩という言葉を初めて聞いたのは、意外にも中国語のレッスンでだった。一番熱心に通っていた10年くらい前の話だ。 マンツーマンで会話を中心にしたレッスンで、勉強というより雑談。歳の近い女性の先生が多かったので、ダイエット、華流スター、恋愛、…

夫婦の価値

いつだったか、母方の伯母と雑談をしていたとき、母の介護から私の両親がよくケンカしていた話になり、伯母がこんなことを言った。 「あの二人は、どうもお互いを信用してないところがあったわね」 言われてみると、そのとおり。 なるほど伯母さんするどいな…

真っ白なエンケン

今月から3ヶ月限定で始まった『大槻ケンヂのオールナイトニッポンPremium』。 高校生のときにオーケンのオールナイトを聴いていた身としては毎週楽しみで仕方ない。 さて、昨日の放送では、オーケンが遠藤賢司さんについての話をしてくれた。あんまり感動し…

眠り姫は帰れない

月曜日の夜は、母の介護ベッドで寝た。エアマットの上で寝るのは初めてだった。寝入りばなは何とも思わなかったけれど、夜中、あまりの寒さに目が覚めた。 掛け布団は、肌布団に毛布に羽根布団にと、寒がり仕様の装備なのでヌクヌクなのだけれど、マットが寒…

緊急入院

週末は何事もなかった。何事もないどころか、「お母さんがたくさん食べてくれたよ!」と喜んでいたくらいだった。 いつも眠たがり寒がりの私はこの冬、夜中の介助をさぼっていた。母が苦しそうな声を出たり咳をしたりしたときだけ、「どうしたん? 大丈夫?…

胎児の鼻筋

初めて読んだ寺山修司は、学校の図書室で借りた『愛さないの、愛せないの』という詩集だった。 愛さないの、愛せないの (ハルキ文庫) 作者: 寺山修司 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2000/04 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (…

ケアマネさんの退職

父のケアマネさんが、1月末で退職されることになった。皮肉なことに介護退職だそうで、こればっかりは引き留められない。 今は父のケアマネさんだけれど、 最初は母のケアマネさんだった。mixiの日記を見てみたら、母が初めて介護認定を受けたのが2011年。も…

面接のテスト

「赤ん坊が生まれたら、お父さん病院まで見に来る? それとも私が連れて帰るまで待つ?」 まだ気が早いけど、父にそんな質問をした。 普通の元気なおじいちゃんなら、孫が生まれたらすぐにでも見に行きたいだろう。 ただ、足が悪い父が神戸まで一人で出てく…

芸能人じゃなくても歯が命

歯に対するの意識の高さは生活の豊かさと比例している、という話を耳にしたことがある。 歯と経済のことを考えるとき、上海で見た物乞いのおばあさんの潰れたトウモロコシみたいな黄色い歯並びを思い出す。生活に余裕がないと口腔ケアまで手が回らなかったり…

爆発!電子レンジ族

3日の午後に実家をあとにして、5日金曜日の夜に戻った。空けたのはたった1日半である。なのに、戻ってきてギャーと叫ぶことが3つあった。 ひとつ目は、キッチンテーブルの椅子の上と床下に、カップスープの黄色い粉がこぼれていたこと。一目瞭然、父がスー…

波野家のファミリーヒストリー

4日が仕事始めなので、3日には実家から神戸へ戻る予定をしていた。 お正月だし、彼氏のお母さんにご挨拶をさせてもらいたい、と彼氏に伝えると、だったら車で迎えに来てくれると言う。 一升瓶を手土産にして、彼氏がうちの父に年始の挨拶に来てくれた。 父…

食欲の元旦

毎年、元旦だけはデイサービスもお休みして、母は1日家で過ごす。 昨日の元旦で喜ばしかったのは、とにかく母がムセることなくパクパク食事を摂ってくれたことだ。 ここのところは、喉や頬をマッサージしながら、 「はいゴクンして!がんばれ!」 と声をか…

2017年最後の失敗から新年へ

明けましておめでとうございます。 人生が急変してしまった2017年が終わり、2018年は覚悟を決めて新しい人生を歩んでいくつもりです。 昨日の大晦日は、最後の最後にやらかしてしまった。 ベッドから車イスに移動させるときに、うっかり車イスのロックをし忘…