3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

お菓子やカップ麺ばっか食べてないでごはん食べなさい!

うちの父がリハビリに通うようになって1年が過ぎたが、それなりに楽しげに行っているようでうれしい。

「俺は2回脳梗塞をやって、どうも左足があかんのや」
と父が言えば、ある80代後半のお爺さんは、
「まだまだやな。俺なんか5回やで。」
と言い返してきたそうだ。
なんの自慢か。
でも、父からしてみれば、病気を乗り越えながらも元気に通っている先輩方に勇気づけられるのだろう。
「あと3回いける」
って、やめてくれ!!

父からよく話を聞くのは、90代のおばあさんのことだ。
いつも父に話しかけてきて、
「しっかりごはん食べとうか。頬がこけてしもとうやんか」
と心配してくれるのだと言う。

マッサージチェアの順番を待っていたら、そのおばあさんが譲ってくれて、
「男の子は遠慮しとったらあかん」
と言われたそうだ。
78のジジイに男の子って!
90代からすれば息子くらいに思うんだろうか。

ありがたいのは、そのおばあさんのアドバイスを父が真摯に聞くことだ。
カップ麺が好きな父に、
「ラーメン食べるのもええけど、塩分取りすぎになるから、お汁は全部飲まんときよ」
と注意してくれる。
20年以上前から私が常に言っていることだけど、私とおばあさんとでは言葉の重みが違うようで、
「美味しいけど最近は残すようにしとんや」
と父が言うようになった。

そのように、おばあさんが気にかけてくれるほどに、父の食事はめちゃくちゃで、身体はガリガリである。

父の食生活は、朝はコーヒーとお菓子、昼はカップ麺、夜は宅配弁当というパターンで、お腹が空かなければ朝と昼は抜くことも多いようだ。
ケアマネさんが低栄養を心配してくれるけれど、本人が改善する気がないのでどうしようもない。
せめて、食欲がないときの食事がわりにと、冷蔵庫に高エネルギードリンクのコーヒー味をストックしている。
こういうものがない時代だったら、父はとっくに栄養失調になっているかもしれない。

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先週、父はかかりつけの脳外科で血液検査をした。
問題はなかったらしいが、
「ちょっと糖尿が出ていますね」
と言われたらしい。
初めてのことだ。

医者からは、
「炭水化物は糖に変わりますから、白いごはんは控えてください」
と言われたという。

その脳外科は、うちの母の心筋梗塞を3度にわたって「気のせいだ」と診断し、去年父が膝の皿を割ったときもレントゲンを撮りもせず湿布を貼るだけだったヤブ医者だ。
まだ通っている父も愚かだけど、低栄養気味の老人に「ごはんを控えろ」とは呆れてしまった。

父が糖尿になりかけているのは、コーヒーとお菓子のせいだろう。
1日に何杯もコーヒーを飲み、角砂糖を2つ入れる。
あっという間に角砂糖のストックはなくなる。

ごはんを食べるのが面倒臭いからと、お菓子ばかり食べる。
初めはカロリーメイトやバランスアップのような栄養食を買っていたのだけど、カップケーキやマドレーヌのほうがよく食べる。
入れ歯がなくても食べやすいからだそうだ。
何も食べないよりましかと、私もついお菓子を買い置きして父に与えていた。

買い置きのお菓子の減りの早さから、実はちょっと、父が糖尿になりはしないか私も気にしていたのだ。

先週、伯父の法事があり、お供えのお菓子のお下がりを紙袋いっぱいもらっていたのだが、1週間で全部消えていた。
これじゃ糖尿も出るわ。

だから、糖分の取りすぎは白ごはんのせいではないのである。
むしろ、父は白ごはんをあまり食べないほうだ。
医者に言われて控えられたら、さらに栄養不良が進んでしまう。

患者の生活を知ろうとも考えようともせず、数値だけ見て一般論しか言わない医者に腹が立つ。
食生活や栄養については、医者よりネットで調べたほうが確かなんじゃないか。