3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

配信ライブ疲れ

 コロナ禍で自粛生活が始まったとき、ツイートなどで、

「ライブに行けなくなって『推し』にも会えず楽しみがなくなった」

というようなつぶやきが見られたけれど、私には関係ない話だった。

そもそも、妊娠後期以降、すっかりライブやイベントに行くことができなくなって、

「今日はライブだったんだなぁ…」

なんて、感想ツイートを閲覧することしかできなかったからだ。

 

ところが、コロナのおかげといっては何だけれど、オーケンがデジタル化し、多くのアーティストがライブを配信するようになって、私の状況がガラリと変わった。

 

最初は配信でライブが見られるワクワク感、特別感でとってもうれしかった。

月に1度のお楽しみ、くらいに感じていた。

 

ところがどうだ。

8月後半くらいから、気付いてみると週に1、2回は配信ライブを見るようになった。

カレンダーをざっと振り返ると、

 

そして昨日16日はオーケンと特撮のドラマーARIMATSUのライブだった。

あさって19日は東京ポッド許可局のイベントが予定されている。

 

そりゃ、これまで行きたくても行けなかったライブやイベントに参加できるんだからうれしいさ。

うれしいけれども、正直、配信ライブ疲れが出てきているのも確か。

 

子どもを預けなくても、合間に家事をしながらでも、見ることができる。

そんな片手間で画面を見たって、とても集中も没頭もできない。

最初の頃は夫にサトイモを預けたりしていたけれど、こうしょっちゅう配信があると、

「また配信か!」

と言われるにきまっていて(実際言われるし)、おまけに、

「えっ、有料?!金取るの?!」

と嫌味まで言われる。

私の貯金なんだからほっといてほしい。

 

リアルタイムで見ようとすると、たいていはサトイモの食事・お風呂・寝かしつけの時間とかぶってしまい、視聴を優先させると子どもの生活リズムを狂わせてしまってしっぺ返しを食うし、リアルタイムを逃すと、なんのためにお金を払ってまで見ているライブ配信かと悲しくなってしまう。

 

たいていのライブ配信は期間限定でアーカイブが残る。

このアーカイブ視聴期間もイベントによってさまざまなので、どのイベントがいつまでなのかも頭の片隅に置いておかないといけない。

あとでゆっくり見ようと思ったら、1週間じゃなくてたった3日間ということもあって、涙を飲んだこともある。

けれども、「あとで」見ることはできても「ゆっくり」なんてできた試しがなく、結局アーカイブも「ながら見」してしまう羽目になる。

 

そんなんで払っている金額に見合うのか。お金を捨てているようなもんじゃないのか。

と、ときどき自問自答してしまうけれど、視聴に関すれば私の環境ではまるで金額に見合っていないと思う。

正直、金額のほとんどはアーティストへの投げ銭だと思っている。

いつかライブハウスへ行けるようになる日が来るまでの、エール代。

 

リアルなライブ参加なら、

「地理的に行くのは無理」

という決断ができるのだけれど、その制限がなくなるとどんどん参加可能な幅が広がって、あれもこれもと手を出してしまう。

もちろん、時間だけではなくお財布も打撃を受け、知らない間にクレジットカードの請求額が膨らんでいる。

育休無収入の身にはつらい。

 

さらにその合間に、オーケンがnoteで配信している「のほラジ」を聴き、radikoのタイムフリーでラジオ番組を聴き(放送終了後1週間以内)、YouTubeで無料で公開されていてアーカイブが残っているもの(「ヒルカラナンデス」や米粒写経の談話室とか)まで手を出し始めると、もう生活が逼迫されてしまって、家にいる間は何をするにもイヤホンをつけて何かを聴いているという毎日だ。

これでも、演劇や落語の配信は、「ゆっくり」画面前にいられないから多くをあきらめている。

 

どうかしているぞ。

 

そうこうしていたら、昨夜幼稚園の持ち物チェックをして、1学期の園内活動の写真注文に関する連絡プリントをもらっていることに気づいた。

昔だったら、壁に掲示して番号注文していた方式も、今はネットで閲覧・注文の時代だ。

どれどれ、ネット掲載期間は…、

 

もう3日も過ぎているじゃないかっ!!!

 

「プリントもらってから3日しか期間がないって、そりゃないよぅ~」

親として大事なことを見逃してしまって、情けなさに昨夜は枕を濡らしながら寝た。

 

今日幼稚園に行って、先生にそのことを話すと、

「同じような方が多くいらっしゃったんで、今週いっぱいまで延長しています」

とのことだった。

柔軟な対応に感謝。