3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

抱っこの末のギックリ

最近の育児セオリーでよく出てくるのが、

「甘えと甘やかしは違う。子どもが甘えてくるときは思い切り受け止めて、親は子どもの心の安全基地になってあげよう」

という「甘えは受け止め」論。

 

確かに、「あるけない、だっこして!」というサトイモの要求を蹴ると、どんどんワガママが肥大するばかりだった。

「要求を受け入れない=自分という存在自体受け入れてもらえない」

と思っているようだ。

ちょっと批評されただけでも存在を全否定されたように炎上する、幼稚なネットユーザーみたい。

サトイモは幼児なんだから幼稚で当たり前なんだけど。

 

そこで、できるだけ怒らずに、できるだけ要求を「いいよ」と受け入れるようにしたら、少しはワガママがマシになった。

ような気がする。

 

大好きベビーカー

ところが、抱っこを受け入れたせいで、今度は私の腰が壊れてしまった。

 

先週すでに、肩こりから頭痛が起きるくらいに身体は限界に来ていたのが、とうとう土曜日には痛みが腰と背中に。

荷物を減らすようにしたけれど、対策がちょっと遅かった。

 

土曜日は図書館に本を返却予約しないといけない日だった。

出かけたいけど、腰痛が不安。

どうしようか考えて、しばらく使っていなかったベビーカーで行くことにした。

 

実は先日、お友達とその息子(1歳7か月)がうちに遊びに来てくれた。

目的は、アンパンマンカーの幼児車の譲渡。


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サトイモはもうずいぶん長い間それで遊ばなかったのに、友人が帰りがけに私がアンパンマンカーを渡した途端、 

「だめ!あげない!まだあそぶよ!」

アンパンマンカーをひったくって逃げ出した。

 

え~~!!

わざわざ家にまで遊びに来てくれた友人に申し訳ないばかりだった。

平謝りしつつ、玄関先のベビーカーが目に留まり、

「このベビーカーも処分したいと思ってるんだけどね」

と話すと、友人はぜひもらいたい、と言ってくれた。

ところがサトイモはベビーカーについても、

「まだまだのるよ!あげちゃだめだよ!」

と猛反対するので呆れてしまった。

とんだケチンボ、断捨離不能者。

友人も苦笑い、私はメンツを失ってしまった。

 

そのベビーカーが、腰をいわしてしまった私の救世主となった。

 

歩くのが不安定な(走り出す、寄り道する、座り込む)サトイモを乗せるのはもちろん、重い本をカゴに入れられる。

しかも押して歩ける!

完全に「おばあちゃんの乳母車」状態。

でも、緊急事態だから仕方ない。

 

抱っこ抱っこの赤ちゃん返りが腰痛という災いを起こしたけれど、喜んでベビーカーに乗ってくれる赤ちゃん返りが腰痛の助けになった。

まさに塞翁が馬。

 

一進一退

日曜日、急遽予約して、新長田にある行きつけの整体院へ。

もちろんサトイモもベビーカーで同行。

こういうときは、意外と大人しくしていてくれて助かる。

行きの地下鉄でも非常におりこうさんだった。

 

整体の施術を受け、完全に治るとはいかないけどびっくりするほど身体が軽くなって、幸せな気分で日曜の新長田をうろついた。f:id:naminonamimatsu:20220712151813j:image

鉄人28号をちょっとだけ見るだけのつもりが、サトイモはその奥にある公園で長居。

ダイソーに行けば、必要ないS字フックだの道路用チェーンだのUSB接続の卓上扇風機だのを買うと言ってもめる。(おやつとオモチャは諦めさせて、結局それらを買った。いつか役に立つだろう…)

極めつけは、駅前にある噴水広場で子どもたちが水遊びをしているところへ服のまま参戦。

なんとかTシャツだけは脱がせたので濡れずに済んだけれど、ズボンとパンツはビショビショ。

仕方ないので、すぐそばにある西松屋に駆け込んで着替えを買う。

そんなこともおかまいなしで、サトイモはいくら言ってもなかなか水遊びがやめられず、夕方までそこで遊んだ。

 

帰りに投票所に寄って参院選の投票をする予定だったので、サトイモに、

「ママはこれから選挙に行かないといけないのよ。だからもうこれでおしまいにして〜」

と何度も頼んだけど、そんな大人の事情なんて聞き入れられるわけがない。

最終的には、

「そろそろオヤツ休憩しよう」

と声をかけてベビーカーに乗せて連れ去った。

 

投票所でも、その帰りでも(帰り道に公園があれば寄ってしまう)、疲れは続く。

せっかく整体で楽にしてもらったのに、また身体にガタがきてしまった。

何のために新長田まで行ったのか。

 

夫がいないと、こういうときに交代要員がないのがキツイ。

整体の先生に、夫の帰国は8月中旬になりそうだというと、

「えーっ!もっと早く帰ってきてもろたら?!そんなん、いつまで経っても治らんで!!」

と驚かれた。

でもまあ、なんとか頑張るしかない。

 

雨の恵み

昨日はの月曜は腰痛が残るので、行きはタクシーを使う。

サトイモはタクシーに乗れるのがうれしくて、すんなり家を出てくれた。

価値あるタクシー代。

 

私は普通に勤務できるものの、立ったり座ったりがまだ痛い。

上司には、

「腰痛が悪化したら、明日在宅勤務にさせてください」

とあらかじめ伝えておく。

 

今朝、腰痛はマシになっていたのに、大雨警報が出て幼稚園は休園に。

やはり在宅勤務を申請しようかと思って職場に電話しても、上司がみんな連絡がつかない。

なんと、大雨で職場に雨漏りがして、皆対応に追われているという。

なんちゅー老朽化!

在宅勤務をするにも話がちゃんとつかず、結局一日お休みをもらうことになった。

 

サトイモが家にいたら大人しくしてくれるわけがないから在宅勤務もはかどらないだろうし、腰痛はできれば安静にしておくに限るし、大雨警報が休みをとる良いきっかけを作ってくれた。

それもこれも塞翁が馬。