3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

連休のわたしたち

21日は幼稚園の一学期終業式で、午前中にPTA会合と学級懇談会があった。

午後の預かり保育をしてもらえないというので、会社を休む。

ということは、なんと5連休になってしまった。

 

初めてのPTA会合

その前日、同じ幼稚園に通っている娘さんがいる中華料理店の店長に、

「PTA会合ではみんなどんな服来て着てるの?」

と尋ねると、

「みんなちゃんとした格好して来てるで」

と言うので、出張に行くときのスーツを着ていった。

行ってみたら何のことはない、みんな普段着で来ていて、

サトイモくんママは今日もお仕事ですか?」

と言われる始末。

ドレスコードを尋ねる人を間違えた。なんで奥さんに聞かなかったのか。

 

始まるまでの時間、同じクラスのママたちと少しおしゃべりをした。

サトイモの母です、というと、

「ああ!サトイモくん!うちの子がときどきサトイモくんのことを話してますよ!」

と言われた。

しかも3人から!

 

サトイモは家で幼稚園のお友達の話を一切しない。

先日の個人懇談で、担任の先生からも、

「まだ一人で遊んでいることが多いです」

と聞いていた。

夫がときどき、

「幼稚園でお友達できた?」

サトイモに尋ねても、何も返事をしない。

私はサトイモにはまだお友達がいないのだと思い、あえて友達について尋ねないように配慮していた。

 

だから、ママたちから、

サトイモくんと遊んでもらってるみたいで、お世話になってます」

と言われて本当に驚いた。

なんだ、それなりに園生活やってるやん。

ていうか、こっちはお友達たちの名前がわからず恐縮してしまう。

 

友達の家に行く

22日は、去年児童館で一緒だったお友達のお家に遊びに行った。

前までは窓から手を振ったら見えるくらい近所に住んでいたんだけど、子供の幼稚園入園を機にマンションを購入して転居。

新築ではないけど、眺めのいい立地で広いベランダがあって、私も引っ越しがしたくなった。

 

お友達はカオリちゃんという女のコで、サトイモと同学年。

4月生まれなので3月生まれのサトイモとはほぼ1年差がある。

しかも女のコなので言葉も早い。

 

久しぶりに会うと、カオリちゃんはずいぶん饒舌になっていた。

「これはね、カオリちゃんだけができることなの!みて!ひらがなの“は”はこうやってかくんだよ!みた?」

とひらがな練習帳を見せつけてきたかと思えば、持っているオモチャを次から次へと披露してくれる。

 

サトイモくんママにこの作り方を教えてあげるね!」

とカオリちゃんパパが作ったらしいブロックのトンボに、さらに脚をつけようとして、逆にどんどん破壊していった。

バラバラになったパーツを前に、

「これできない!サトイモくんママ、これとこれ、くっつけて!」

と無茶ぶりを言う。

「う〜んこれは、くっつけるの無理だなぁ。穴の大きさが合わないもの」

「無理じゃないよ!かして!こうやって、こうやって…。もう!かたくて入らない!サトイモくんママ、やって!」

「いやいや、そもそもこれはくっつかないよ。力づくでやったら壊れちゃうよ」

「できるったらできるの!やって!」

…ブロックよりも、彼女への応対にお手上げである。

 

そのときカオリちゃんママはキッチンでお茶を用意してくれていたんだけど、声に反応しつつ、

「カオリちゃん、ワガママ言わんとって!」

と口をはさむ。

しかし、そんな注意が効くはずもない。

「すみません、言い出したら本当に聞かなくって…」

ママの苦労が忍ばれた。

 

サトイモは「見たい」「触りたい」「やりたい」という好奇心に弱くて、やはり言い出したらきかないところがあって困るんだけれども、言葉が遅い分、口答えをすることはほとんどない。

だからアカリちゃんの、事実を伝えても受け入れてくれないパターンには戸惑ってしまった。

 

そういえば去年からもその傾向はあった。

公園のゴミ箱にギンバエがたかっているのを見て、カオリちゃんは、

「あ!ホタルだ!」

と嬉しそうに言った。

「またそんなこと言って。ホタルなわけないでしょ、あれはハエ」

とカオリちゃんママが間違いを正したけれど、カオリちゃんは、

「ちがう!あれはホタル!」

と言い張った。

「この子はまったくもう!」

と苦々しくしているカオリちゃんママに、私は、

「ホタルだなんて風流な。ハエがホタルに見えるなら幸せじゃない」

と笑った。

 

よその子のことだけど、どう対処するのが正解なのか悩む。

 

沼島旅行とオリンピック開幕

23日、夫が宿を手配してくれて、淡路島の離島沼島に遊びに行くことになった。

コロナ禍だけど、県内で、ほとんどクルマ移動で、人が少ない場所ならかまわないだろう、いっちょ経済を回しに行くか、という判断である。

沼島は淡路島の南端からフェリーに乗って渡る。
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海が大好きなサトイモは大変よろこんでいる。

コロナ禍で海水浴場は開設されていないにもかかわらず、行きのフェリーでは浮き輪と仔犬を抱えたノーマスクでタトゥーのチンピラ若者集団が乗船してきた。

行くまでは、

「屋外だし、海水浴場くらいやっててもよさそうなのにね」

と言ってたけれど、ああいう集団を見ると閉鎖もやむなしという気がする。


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やむなしと言えば、オリンピックだ。

コンパクト五輪はどこ吹く風で税金をジャブジャブ投入(都民一人当たり3万円くらい東京都の税金投入されるとか?)、コロナ対策も暑さ対策もろくにできずにいるようなので、私は「オリンピックやめたほうがよくないですか」派だったのだけど、さらに開会式のアレコレがサブカル方面にまで波及してきていろいろ悲しい。

小山田圭吾小林賢太郎も大好きではないけれど、それなりに好きな作品は多々あった。

コーネリアスの『FANTASMA』は昔よく聴いたし、『小林賢太郎テレビ』は毎回大笑いさせてもらった。

もちろん過去の過ちは許されることじゃないけど、オリンピックの開会式に抜擢さえしなければ、これほどまでに彼らの作品を知らない人たちからバッシングされることはなかったのに、と怨めしい。

 

今日は民宿に泊まる。

私は初めての民宿。

ホテルや旅館と何が違うのか知らなくて、夫に呆れられた。

オリンピックのことなんて忘れて、鱧をいただく予定である。