3歩前のことを忘れる女のサブカルと介護の記録

神戸に住む40代波野なみ松の、育児と趣味と要介護両親の対応に追われる日々の記録。

ロックンロールは鳴り止まないっ

会社の同僚に、うちの子は言うことをきかない問題児なんだ、と話すと、

「例えばどんな?」

と尋ねてきた。

「怒られて泣いて、鼻水が出たら私の服になすりつけたり、壁や床になすりつけたりするんですよ。『こうなったら、もう、はなみじゅをちゅけるしかない!』って言って!」

と私は怒り心頭で話したのに、その人には、

「え~!可愛いやん!」

と言われてしまった。

「そうやったらママがかまってくれることがわかってるんでしょ?頭ええよ」

と言う。

 

「ワガママがひどくって、優しく諭しても聞く耳をもたないし、怒ると泣きわめくし、子育てに行き詰ってるんです」

「悪いけど深刻なんは本人だけやで。他人からしたら、3歳児のワガママなんて可愛らしいもんやんか~。話聞いてても面白いとしか思えへん」

全く正直な感想をいただいた。

 

先日家に遊びに来てくれたお友達にも、言うことをきかないときは虐待に近いことをやっていて嫌になる、ということを話すと、

「みんなそんなもんじゃないかなぁ~? 怒らない、叩かない、っていうのは理想やけど、ほんまにできる人なんて一握りよ~」

とのんびり言われた。

 

悪いほうに捉えると、

「こんなに苦労してるのに、誰もわかってくれない…」

となるけれど、良いように捉えると、

「アップアップしているのは視野が狭い本人だけ。深刻にとらえることはないんだから、客観視すればイライラすることじゃない」

とも思えてきた。

 

もうサトイモの行動にイライラしないようにしよう。

サトイモがトイレットペーパーをどこまで伸ばせるか、トイレからキッチンまで引っ張ってきても、もう怒らない。

トイレでこんなポーズをしていたって、もう怒らないぞ。


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幼稚園でのトラブル

2学期になっても、サトイモはまだ幼稚園にはなじめない。

先日、お迎えに行くと、園長先生と担任の先生が揃って、

「実はちょっとお話が…」

と言ってきた。

そんなことは初めてなので何かと思ったら、サトイモがお友達に嚙みつかれたという。

 

2人ともすごく深刻な顔をしていたので、もっと大変なことかと思ったのでホッとした。

(最近、園長先生は深刻な表情になりがちな「顔の作り」なんだとわかってきた。)

 

お友達が一生懸命作っていたブロックをサトイモがわざと壊したので、お友達が激昂したらしい。

「ここなんですけど…」

と担任の先生がサトイモのTシャツをめくって見せてくれた。

左の肩甲骨のあたりだった。

「最初はもっとミミズばれみたいになってたんですけど、氷で冷やしてたんで少し引きました」

もう数時間経っているのにまだ歯形が残っていた。

 

「背中に噛みつくなんて、よく噛めたなぁ。腕ならわかるけど」

と私は単純に関心してしまった。

先生方は、

「事前に止めることができなくてすみません」

と平謝り。

子ども同士はお互いに謝って、事は済んでいるとのこと。

 

正直、最初に思ったのは、

「加害者がサトイモじゃなくてよかった」

ということだった。

今のところ、サトイモが相手を叩いたりケガをさせたりしたことは一度もなく、暴力的な傾向がないことをうれしく思っている。

 

ただ、「極度のかまってちゃん」なのが困りものだ。

 

私に対してが一番ひどいけれど、かまってほしいときにかまってもらえないと、相手の嫌がることをする癖がある。

これまでも、お友達のものをわざと壊したり、取り上げて走って行ったりということがあった。

大人の私でもムカつくのに、同い年ならトラブルになるに決まっている。

「これに懲りて、お友達のものを壊したら仕返しされることを学んだらいいんです」

と私は先生方に言った。

 

家に帰って、夜にサトイモに噛みつき事件について尋ねてみた。

「ガシャーンして、ガブッとされて、そしたらせんせいがこーりをもってきてくれて、こーりでひやしてくれて、つめたくって、よしよししてくれたんやんな~」

と順を追って説明してくれた。

けれど、どうやら話のメインが、

「先生が氷で冷やしてくれて優しくしてくれた」

ところにあるような気がして、なんとなく釈然としなかった。

「もうお友達が作ってるブロックをガシャーンしたらいけないよ。わかった?」

と言うと、うん、と返事はしたものの、本当にわかったかどうか疑わしい。

 

ロックでパンクでいいじゃないか

「かまってちゃん」という言葉を使うと、どうしたってバンドの神聖かまってちゃんを思い浮かべてしまう。

私は特にファンというわけではないけれど、『ロックンロールは鳴り止まないっ』は大好きな曲だ。

 

サトイモがとんでもないことをしでかして困るとき、

「何やっとんじゃあぁぁぁぁ!」

と怒ることもあるけれど、

「大人の言うことを聞かずに型破りなことをするのが、ロックの本質じゃないのか」

と自分を諫めることもある。

 

自分の足にマジックで落書きをしまくるのも、ウンチをしたあとに全裸で三輪車に乗るのも、マヨネーズに口をつけてチューチュー吸ってしまうのも、溝に傘をすぐ突っ込むのも、

「ロックだ!パンクだ!」

と言えば許せてしまう気がする。

80年代パンクでは、ライブハウスに重機で突っ込んだり、ステージで排泄をしたり、豚の臓物を客に投げたりといった過激なパフォーマンスがあったと聞く。

 

それに比べたら、サトイモなんかまだまだ。

「真正かまってちゃん」3歳児のロックンロールは鳴り止まない。

 

リフレッシュ年休

お盆には夫が勤続30周年で休みを取ったけれど、実は私も勤続20年の休みが与えられていたのだった。

その5日間の休みを、このシルバーウイークに取ることにした。

今日がその1日目!

 

この休みはどこへも行かず、本当のリフレッシュに充てるつもり。

だって、サトイモが幼稚園に行っている間、本当の一人だけの自由時間!

何をしよう!

こんな幸せなことはない。

さ、今からは一人でジャンクなランチでも食べながら、YouTubeで「ヒルカラナンデス」でも見よ。